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第14話  原因

「典型的な初心者あるあるだね」

 

 

 「食べ飲み処 ばくばく」。竜さんは閉店後のカウンターで煙草の煙を吐きながら続けた。

 

 

 「恋愛経験が少ない男はすぐ女の子に惚れちゃうし依存しちゃうよね。優しくされたら相手がブスだろうと好きになっちゃう。まあこれからだね」

 

 

 俺は溜息をついた後、

 

 

 「ブスって。まあそうなんですけど女は見た目じゃないですよ、俺はアリサの中身を好きになったんです」

 

 

 

 「そっかそっか。けどね、今回君がアリサって子に依存しちゃったのは中身を見て好きになったからじゃないよ。原因は二つある。まあ一つみたいなもんだけどさ」

 

 

 

 「一つ目は、君が女の子と接するのに慣れていないこと。二つ目は君がアリサちゃん一人しか見なかったこと。

 

 同じようなやり取りを三人の女の子としてみなよ。女の子にも早く慣れるし、絶対依存しないよ」

 

 

 

 「そんなの不誠実じゃないですか」

 

 

 と鼻息を荒げる俺に、竜さんははっとするほど冷たい目で言った。そうだ。この人は。

 

 

 「男と女に誠実とか信頼なんて言葉はないよ。君が想像しているより遥かに女の子ってのは現金な生き物だからね」

 


 その後のことはとりあえずチップルでやり取りする相手が三人以上になったら教える、ということだった。

 


「俺に三人もやり取りすること出来ますかね、正直不安です」

 


「一人できたなら何人でもできるよ、大丈夫」



竜さんはいつもの笑顔で言った。

 

 

 

 

 

 

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