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第12話 最初の関門


 一人目は惨敗に終わったものの、とにかくマッチングアプリというものは便利だった。なにせ家にいながらにして女漁りができるのだから、男女の出会いはここまで気軽なものかと考えてしまう。

 

 

 俺はこの三日間連日チップルにログインし一日十人ずつ女にいいねを送り、結果として新しい女とマッチングすることに成功した。


  

 俺にとって1週間で二人も女と知り合い連絡を取り合うなどということは奇跡と呼んで良いのだが、これは竜さんの指示に従ったことによるものが大きかった。

 

 

 

 その指示とは、「まずは地味な女を攻略せよ」というものであった。

 

 

 アヤに振られた日のその後、竜さんが教えてくれた事を簡潔に言うと、

 

 

 ①モテない内は地味で不細工な女でいいから付き合うところまでいけるようにするところから始める。

 

 

 ②それを繰り返し、少しずつ付き合うことができる女のレベルを上げていく

 

 

 ③最終的には理想の女を彼女にすることができる

 

 

 ということだった。

 

 

 そんなうまくいくはずがない、そもそも俺はモテないのだ。地味で不細工な女にも相手にされなかったらどうするんだ、という旨を質問したら、竜さんは

 

 

 「確かにモテない男は山程いるよ。その代わり、モテない女も山程いるんだ。だから大丈夫、やってみればわかるよ」

 

 

 と言っていたのでなるほどそれもそうかと納得した。

 

 

 現に今マッチングしているので、たしかに竜さんの言う通りだったということになる。

 

 

 最初の関門とはいえ、地味なブスを相手にするのはかなり気が楽だ。嫌われたところで精神的ダメージがないからだ。

 

 

 

 しかし俺はこの最初の関門で躓いてしまうことになる。

 

 

 

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