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看破開始、そして……

 対談室に入ってきたの金髪の男、サリンの見た目はなんかこう……うん、残念なやつだった。

 

 言ってしまっては悪いが容姿は中の下と言ったところで、なのにかなり胸元がはだけた服装をしており服は絶望的にゴテゴテで、似合ってない。


 日本にいる自家用車でタクシーに激突して、そのまま逃げて謹慎喰らった芸人みたいな顔をしている。多分見なり方しても……


 「初めまして、看破の聖女。私は冒険者サリンだ」


 キラッ☆

 といった感じでウィンクをしたサリン。

 なんとなく性格もあの芸人のようにナルシストなのかもしれない。

 アヤも予想外のやつが来たのか、少し顔が引きつっていた。まあ、そりゃそうなるわ。


 一般市民を脅すやつなんだから、もっと厳つい奴かとも思ったが見た目は全然強いようには見えない、入ってきたときに魔力の流れを調べてみてもそこまで不審な点はなかった。


  そう言うのは看破の聖女の見せ所だな。

 

 「ではこれからいくつか質問をしますので、正直に答えてください。嘘をついても私の魔法で簡単に見分けがつきますから」


 そう言ってアヤは服から首飾りを出して、サリンにその首飾りを向ける。するとアヤの足元に魔法陣が現れ、その魔法陣は最終的にアヤの瞳に吸い込まれる。


 なんとなくその光景は、綺麗だった。


 「さあ、始めましょうか?」


 魔法陣を映した瞳を美しく光らせながら、アヤはそう言った。


 ♢♢♢


 そこからは、よくドラマとかでみる取り調べのような感じで調子差は行われた。アヤからの質問をサリンが答えていく。だがサリンの動きが自分に自信がりイケメンだと思っている痛い奴の動きと全くと言っていいほど同じだったが。


 その動きに少しアヤも気持ち悪いのか多少顔が引きつっていたりもしたが、そこまで手こずることはなく順調に進んでいった。だが、最後にとっておいた質問になった瞬間からサリンの空気が変わった。


 「では最後に質問です。あなたが持っているその魔法剣……それは本当に迷宮で手に入れたものですか?」


 「……そうだ。これは迷宮で手に入れたものだ」


 先ほどまでおちゃらけた雰囲気だったが、そのことだけかなり黒そうな雰囲気になって答えた。


 そしてサリンの答えを聞いたアヤの瞳が、赤く光だす。


 「その答え嘘ですね。私の魔法が反応してます」


 「なっ……そんなのはでたらめだ!!」


 アヤに先ほどの魔法剣質問が嘘だと言われた瞬間、サリンは顔真っ赤にして怒り出した。その反応からしても確実になんかあるのだろう。


 と言うか、図星だってわかりやすいな。


 サリンはかなり喚き散らしているがアヤは冷静に反論している。最終的に追い詰められたイケメン(笑)は、自分の腰に吊るしてあった魔法剣に手を掛けた。


 すかさず俺は待機させていた愚者の鎖でサリンを拘束して床に落とした魔法剣を見てみる。


 軽くいじってみると柄の部分に仕掛けがあり、外れるようになっていた。外してみると魔法陣が描いてあり、魔法陣を解析してみると雷魔法を発生させ操ることができる魔法が付与されている。


 だがこれは迷宮の産物にあるもの特徴である部分を持っていない。

 これは誰かが作ったものだ。


 「この魔法剣、迷宮のものじゃないな。誰からもらったんだ?」


 「でたらめだ!これは私が迷宮で手に入れたものだぞ」


 「それにしてはこの魔法剣、古代文字が使われてないんだけど?」


 俺は魔法陣を見せつけるようにしてサリンに見せつける。

 


 この世界の迷宮は迷宮で見つけたり、魔物を倒したときに手に入る道具や魔石にはなにかしらの古代文字が描かれている、だから迷宮産のものと誰か職人が作ったものではそこで見分けることができる。

 

 そのことを言うとサリンは悔しそうに俺のことを睨みつけてくるが関係ない。

 俺はアヤに尋問をするのを許可してもらうと監獄を発動させる。


 するとサリンの下に地獄のような光景が広がりそこから無数の手が絡みつく。


 「なっなんだこれは!!」

 

 「これからお前に少し尋問をさせてもらうが、その前準備みたいなもんだよ」


 そのまま無数の手がサリンを引き摺り込む光景を見ながらそう答えた俺は、そのままその地獄の中に入っていき、その入り口を塞ぐ。


 こっからは俺の時間だ。

 俺は愚者の鎖で拘束されているサリンに先ほどの魔法剣の魔法陣部分を見せて質問する。


 「答えてもらおうか。この魔法剣をくれた奴のことだ」



 


 俺はかつての召喚で、仲間だった奴のものとそっくりな魔法陣を見せて、そう言った。

 

 


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