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地上に戻ると

 


 俺は階段を登り地上に戻ってきてみると屋敷が半壊していた。


 「派手にやりやがったな七葉。白花さんは……普通に生きているな、それに戦闘にも参加しているみたいだし」


 俺は半壊している屋敷を見て、国王であるあいつになんて言い訳をしようか考える。

 

 最終的に今壊している七葉に言い訳させればいいかと考えて、俺は未だ可なりの魔法の打ち合いをしている場所を見る。


 「いい加減やられなさいよ変態!」


 「いやよ!それに私は変態じゃないわ!!」


 がちムチのおっさんと七葉が何か言い合いながら魔法を打ち合っている。

 白花さんは七葉に近ずいてくるおっさんの使い魔らしき魔物の対処をしていた。


 まだ戦いに慣れてないのか体力のペースを崩し始めている。

 そろそろ助太刀に行こうかと思ったが、白花さんの眼に映る光を見てやめた。しっかりと自分の戦う恐怖心を克服して、自分ができることを理解して戦っている眼だ。馬鹿みたいに騒いで、調子に乗っているやつよりは圧倒的に生存率が跳ね上がる。ああいうやつは本当に危なくなった時に助ければいい。いい戦闘経験になるしな。


 俺はおっさんと戦っている七葉の方に助太刀をすることにした。

 愚者の鎖を発動しておっさんめがけて放つとおっさんは魔法を感知したのか後ろから襲ってきたはずの鎖を全てかわす。


 少し離れた場所に着地すると俺の方を見て話しかけてくる。


 「誰あなた。私の戦いに水を差すなんて」


 「それはすまんなおっさん。でも俺は屋敷を半壊にしてしまった馬鹿に用があるんだよ」


 そういって俺は七葉のそばによりげんこつを落とす。


 「いった!」


 「あほたれ、屋敷を壊さず施設をどうにかする作戦だったろうが」


 「仕方ないじゃない!あの変態がなかなか倒れてくれないし。それに壊したのは変態の方よ」


 「誰が変態よ!!」


 七葉が変態扱いしたのが気に入らないのか、大きな叫び声で抗議の声を上げるおっさん。


 「オタクの名前は?」


 「私はイター・ヘン。地下の研究施設の中心人物といったほうがいいかしら」


 俺の質問におっさんはそう答える。

 しかもなんかセクシーな人がやればすごそうなポーズをして。


 結論から言おう。

 

 「キモい」


 「何よいきなり!?」


 思わず本音が漏れた。

 その言葉を聞いた七葉は吹き出すし、おっさんの方もなんか怒ってる。

 まあ、いきなりキモいと言われたらそうなるか。


 「いや、見た目いかついおっさんがそんなポーズをとっているからさ」


 「私は生物学的には男だけど心は女!乙女に向かって何を言うのよあなたは!!」


 「すまん、変態のおっさん」


 「だから誰が変態よ!というか、今どこにも変態に関係ないわよ!」


 「いや、俺からしたらおかまの変態にしか見えんし」


 別にそういうのは理解していないというわけではないのだが……ガタイのいいおっさんがやっているとわざとらしすぎてキモい。俺の思考が勝手に変態認定をしてしまったんだ、他意はない。


 「ムキー!!馬鹿にして!あなたも倒してあの肉塊の魔物にしてやるわ!」


 そう言っておっさんは魔法陣を展開する。

 詠唱をしないで魔法を発動できるできるのはすごいと思う。


 だけどな……お前よりすごいやつがここに入るんだよ。


 そいつは俺の前に出て自分の髪留めに触れる。

 するとそれは一本の杖に変わり、周りに7色の光を生み出す。


 「直也、ここは私にやらせて」


 「いいけど、これ以上被害を増やさないでくれよ?」


 「わかってるわよ。変態、あなたの相手は私がしてあげるわ……術の勇者、白崎七葉がね!!」


 そう言って術の勇者七葉、また二つ名「七色の王」を持つ一人の魔法使いがその神器「聖杖ローズ」の先端をおっさんに向けてそう叫んだ。


 






 


 

 次回、七葉無双


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