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作戦

すみませんテスト週間に入ってしまって……まだしばらくかなり遅い更新ペースになる感じです

 ♢♢♢直也視点




  あれから二日、俺は七葉を連れて問題の施設があるクラド帝国最北の街、アイズに向かっているのだが……



 「なあ、なんで白花さんがここにいるんだ?」

 

 「私の弟子だもの、実践もまだだしちょうどいいと思って連れてきたわ」


 なぜか白花さんがいるのだ。

 研究施設の破壊は二人でやるものばかりだと思っていたのだが……

 

 「あの、私が白崎さんにお願いしたの」


 「でもあの時剣を振れなかったじゃないか?正直今回の研究施設の破壊は何があるかわからないから、死んでも知らないぞ?」

 

 俺の言葉に少し怖じけずきそうになるっ白花さん。

 だが意外にも七葉がフォローを入れる。


 「今回は私の近くからあんまり動かないようにいってあるから。最悪は私が守るから直也は好きに暴れていいわよ」


 「まあ、それなら……」


 魔法を戦闘のメインに使っている七葉は、近づかれた場合の対処法もわかっている。

 俺と訓練もしていたし、格闘技術はかなりのものだろうからなんとかなるか。


 俺はそう思ってシルバの方角を見直して歩き出す。

 今回の施設破壊はナナリ王に許可をもらっているので着き次第すぐに破壊する。


 アイズの街は大きな綺麗な円形型の防壁に囲まれた街で東西南北で街の区切りその四つの区画でやることを分けているらしい。北側にあるのは屋台や、店、商業系のギルドなど生活用品が集まる「商業区」、西側は鍛治師などが自分の店を構え冒険者たちに武具を売る「職人区」、東側は街の住民や、冒険者ギルド、宿屋が集まる「住居区」、南側が領主や役員が会議するような場所や貴族が住む「高等区」、そしてその四つの中心にある大きな噴水広場があるのが合図の特徴だ。


 今回の研究施設があるのは高等区の中にあるとある貴族の屋敷の中らしい。

 場所は高等区の中でも最も領主の屋敷に近い場所で、領主の奥方がその研究施設の奴らとグルらしい。領主本人は普段から仕事が忙しく、街をあちこち飛び回っていて屋敷のことは奥方に任せているので領主は無関係だと判断したと書いてある。


 「それで?直也、施設の破壊方法はどするの?」


 「もちろん跡形もなく消し去る。幻刀を使って消し飛ばすつもりだ」


 七葉の質問に俺はそう答える。

 魔物を造る研究なんて、跡形もなく研究資料も消し去るに限る。


 俺の言葉を聞いて少し呆れた表情をする七葉。

 

 「あのねえ……昔の私なら賛成していたと思うけど、それは下手したら周りの住民も巻き込む可能性があるのにそんなの許可できるわけないでしょ」

 

 「じゃあどうするんだ?」

 

 「私の魔法で消しとばす」

 「お前も大概じゃねえか!」


 それから俺は七葉と少し言い合いになりながらも作戦を立てて、その内容がまずそうなら白花さんが訂正していく。

 しばらく話し続けながらアイズを目指して歩いて行った。




 ♢♢♢


 




 歩き続けてその夜、俺と七葉は白花さんが寝たのを見はからってテントの外の焚き火にあたりながら話をしていた。議題は白花さんを今回の作戦でどうするかと言うことだ。


 結局、作戦は施設に潜入し実験体にされている人がいた場合はその人たちを救出して研究資料や研究のデータをすべて廃棄するのが今回の作戦だ。


 基本的に戦闘は俺が担当し、研究資料やデータ、捕まっている人の救出は七葉が担当することになっている。しかし今回、一番扱いに困っているのは白花さんだ。


 何しろ今回の作戦が白花さんの初の実戦になる。

 前の召喚の時の俺たちみたいに恐怖が勝ってしまって動けなくなるのという可能性もありうる。そこをどうするか考えないといけない。


 基本的には七葉がついていることになるのだが、弱い奴を先に始末したりまたそいつを人質にとって俺たちを脅す可能性もある。


 「一応私のそばから離れないようにはしてもらうけど、どうしましょうか」


 「……俺は今回、白花さんを助けることはしない」


 俺の言葉に少し驚き、目を見開くが何も聞かずに頷いた。






 












 別に見捨てたわけじゃない。


 彼女に本当に戦うための覚悟を持っているか……















 試すだけだ。


 

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