008 浄化と出張
今回の大型魔竜討伐の事後処理として、かつてないほど手交書類の行き来が多い。
日に三度四度と発行され、大半は返書の持ち帰りが必要となるため、城内を早足で歩いても捌ききれなくなってきた。
見かねたライネスブラウ氏が愛馬のオルフィを貸してくれたのだが……。
「無理です! 馬に乗ったことがないので絶対に無理です!」
「いいから、試しに乗ってみろ」
断固拒否したというのに問答無用で騎乗させられ、振り落とされることを覚悟したというのに、拍子抜けするほどすんなり目的地までたどり着いた。
オルフィには伝心でわたしの意思が伝えられるため、手綱を捌く必要もない。鞍には安定靴と同じ作用があるため、揺れることもなければ、馬に負荷もかからない。信じられないほど快適で、だからこの世界では馬力で十分なのか、と納得した。
オルフィとはこれまで何度か会っているが、わたしが無自覚に加護を与えているとかで、妙に懐かれている。
ライネスブラウ氏と出会った直後の遠征中のやり取りも、最初こそ通信機を介して会話していたのに、自分でも気付かないうちにいつの間にかオルフィの加護を介して、最終的にはテレパシーのような伝心で直接会話していたらしい。自分が魔法を使った自覚は一切なく、精霊魔法とはそういうものらしい。
わたしの発動範囲は、ライネスブラウ氏ばかりかミルトさんも驚くほど広範囲に渡るということが判明している。しつこいようだが自覚はない。
魔竜の首に刺さっていた黒いなにかの正体は未だ掴めていない。ただ、ミルトさんの言った「臭うぞ」の一言が気になっている。
そのミルトさんは第四隊の諜報班と一緒に行動しており、ここ数日姿を見ない。
「ライネスさんはこれまで魔竜と戦ってきて、泣き叫ぶような声を聞いたことはありますか」
執務室のソファーで遅い昼食を取っているときに、ふと思い出して訊いたら、怪訝な顔をされた。
「咆哮とは違うのか」
ライネスブラウ氏はクラブハウスサンドを零さず汚さず上品に食べる。わたしは零すわ汚すはで食べ方が汚い。自分にがっかりする。
「違うと思います。ライネスさんに首の後ろを浄化されたときに、あの大型種が泣き叫んだ気がして」
「待て。浄化とはなんだ」
ライネスブラウ氏が無言でナプキンを渡してくれた。頬にソースがついた気はしていた。
「あれって、浄化ではないんですか」
どうにも拭いそこねているのか、ライネスブラウ氏が青い目に笑いを浮かべながら手を伸ばして頬を拭ってくれた。
「浄化ではないな。ミアに直接触るなと言われて咄嗟に魔力を放ってしまったが」
「わたしにはライネスさんが青い光を放って、黒い魔素を浄化したように見えました。てっきりそういう魔法なのかと」
「浄化というのは、汚泥などを取り除くという意味か」
「そういう物理的なことではなくて、聖なる力といいますか、精神作用なのかな……ちょっと原理はわかりませんが、悪しきものを取り除いて清らかなものにする? みたいな?」
説明していて自分でもわからなくなった。汚れを取り除く、で合っている気もする。
「悪人を善人にしたり、精神疾患を正常に戻すようなことか」
「そんな感じ? でしょうか?」
なんとなく違う気がする。
「まず、精神魔法は伝承の中にしかない。現状では精神疾患者の治癒は手探り状態だ。悪人が改心したとしてそれを善人と呼べるかは人によるだろう」
なにか違うような。
「悪しき感情が消える、とかでしょうか」
ん、と一瞬動きを止めたライネスブラウ氏がなにかを思いついたような顔をした。
「もしかして、悪霊の純化のことか」
「それかもしれません。そんな感じに見えました」
食べきれそうにないクラブハウスサンドをひとつ差し出すと、ライネスブラウ氏が代わりに食べてくれる。食堂の一人前は軍人基準なので一般人には多いのだ。
食べきれない、と思えるほど食べられるようになって、満腹という感覚をこれまで知らなかったことに気付いた。これまでずっと腹六分目くらいを満腹だと思い込んでいた。食べすぎると胃が痛くなることを知ったのもここに来てからだ。
具沢山のスープを吹き冷ましながら、ついずずっとすすりそうになるのを堪えて、音を立てないようちびちび飲む。カップに保温効果が施されているためなかなか冷めず、猫舌には厳しい。
考え込んでいるライネスブラウ氏は、機械的に咀嚼しているのに零さず汚さず優雅に食べる。同じテーブルのわたし側はこれでもかとパンくずが散らばっている。これが育ちの違いか。
「わが国は精霊信仰の中でも精竜信仰だということは知っているか」
「知っています。エレメン教が主宗教だと教わりました」
「いまのミアの考え方は、エレメン教の主張に酷似しているように思うのだが」
「わたしは信者ではありませんが」
「私もだ」
しばらく考え込んでいたライネスブラウ氏がふと視線を合わせてきた。
「五日後に国際会議に出席する。正装の準備を頼む」
「軍服ですか? 礼服ですか?」
「両方だな。ミアにも同行してもらう。アンナに言えば用意してくれるだろう」
初めての出張だ。出張先は隣国のアルジェント。
ここはわたしが知る世界とよく似ている。
世界地図を見れば、細部に多少の違いはあれど、大陸の位置や形はほぼ同じだ。
アウルム国がわたしの知るドイツとその周辺国を含めたくらいの大国だとすると、アルジェント国は地続きになったイギリスとフランスを合わせた規模の国だ。スペインとフランスの間は海に隔てられており、逆にアフリカ大陸と地続きになっている。
わたしの知る世界より、この世界の国は国土が広い。大抵は連合国や連邦国だ。アウルム国も三つの公国が連合国としてひとつになり、王都を共同統治している。
「自分で買います」
私設事務官として半年の試用期間が終わり、正式にライネスブラウ氏の専任事務官として採用された。
その半年分の俸給がまとめて支払われた際、これまでわたしにかかった費用の支払いをしようとして大いに揉めた。家賃を払おうとしても揉めた。だったらこれまで行った治癒費を支払うと反論され、結局相殺することになったのだ。
正直、軍から支払われている治癒士としての俸給が高額すぎて腰が引けている。事務官としてのお給料も十分すぎるほど高給なのに、治癒士としての報酬額はその十倍だ。治癒士人口の少なさを実感する。
「ライネス様がお許しになりません」
「これまでの費用だって受け取ってもらえないのに」
正装と聞いて、入学式や結婚披露宴に参加するようなきれいめのワンピースか華やかなスーツを想像していたら、世界のロイヤルたちが着る正真正銘のドレスだった。
しかも、自分からお店に出向くのではなく、お店の方が商品を持参してくれるとは、改めてライネスブラウ氏が貴族であることを実感する。
今回は時間がないので既製品を購入することになったが、本来はオーダーメイドだと聞いて、頭を抱えている。
「ライネス様のお立場もございますから」
「わたしの立場も理解してください」
アンナさんとこそこそ言い合っている間にも、次々とドレスが運び込まれる。応接室にところ狭しと並んでいるドレスは百着は超えているだろう。
あまり派手なものや可愛らしいものは遠慮したい。可能な限りシンプルで胸元が開いていない、体のラインがあからさまに出ないものを必死に探す。店員が勧めてくるドレスはどれもゴージャスすぎて手に取る気にもならない。
ドレス以外にも、靴やバッグ、アクセサリー、下着に至るまで一式揃えなければならない。当日のヘアメイクの手配も必要で、目が回りそうだ。それらを一手に引き受けてくれるアトリエとの契約も今後は視野に入れなければならない。
おまけに、作法を覚える必要もある。これはどう頑張っても付け焼き刃にもならないだろう。
五日前に知らせてくるなんて無茶振りにもほどがある。予定が決まったのはひと月以上も前のことだったと聞いて、アンナさんが静かにキレながら、女性の支度は男性の支度の何倍もかかることを、ライネスブラウ氏に滾々と訴えていた。
国際ゲートと呼ばれる出入国専用転移施設を利用して隣国にやってきた。
急遽同行が決まった随行員の事前手続きが間に合わず、出国の手続きに小一時間ほどかかったのに、移動は一瞬という不条理な目にあった。
わたし自身はいつの間にか済まされていた事前手続きのお陰で待たされることはなかったのだが、入国手続きに通訳として同行したため、ゲートの職員たちから散々嫌味を言われる羽目になった。
質実剛健で男性的なデザインが多いアウルム国に比べて、アルジェント国は全体的に優美で女性的だ。
「装飾過多だと思うのは偏見でしょうか」
そこかしこに曲線のレリーフが使われており、好きな人は好きなデザインなのだろうが、最底辺で育ったわたしには無駄にゴテゴテしているとしか思えない。
「奇遇だな。私も常々そう思っていた」
建物はそこかしこでライトアップされ、葉を落とした木々にはイルミネーションが瞬いている。
アウルム国の王都で夜がとりわけ暗いと感じたことはないが、アルジェント国の王都は夜も眩い。明る過ぎる夜は、かえって闇を深く感じて油断ならない。
魔竜に関する国際会議でのライネスブラウ氏は、明らかに一目置かれた存在だった。英雄扱いする人もいるくらいだ。
同行したわたしの仕事は、相手の話していることを一語一句違わず、そのままライネスブラウ氏に伝えることだ。ちょこちょこ聞こえてくるその国の俗語や隠語を使ったやりとりもきっちり伝えておいた。
二日間の会議の後、同時に開催されている対魔竜用の武器の国際見本市にも招待されていたため、揃って足を運んだ。
魔力に頼ることのない攻撃用の武器は、主に剣や槍、弓や戦鎚など、昔ながらの類だ。
会場入りする際、視界の端にエレメン教の聖服が見切れていたのは見なかったことにする。国外までストーキングするとはご苦労なことだ。まさかとは思いながらも念の為にと、ホテルや各会場の警備にライネスブラウ氏に近付けないよう事前に申し入れておいてよかった。
ここでもライネスブラウ氏は注目の的だった。人に囲まれながら歩くライネスブラウ氏から少し離れてついていく。
ライネスブラウ氏のアウルム国内での扱いと、国外での扱いの差に叫び出したくなる。遠巻きにされるのは同じであっても、そこに込められた思いは正反対だ。どう考えても、国を出たほうが生きやすいだろう。
ふと気付けば、ライネスブラウ氏を見失っていた。どうしてわたしは考えながら歩くと迷うのか。見渡したところで各ブースに視線を遮られ、少し先までしか見通せない。
いざとなったら伝心で居場所を確認するつもりで、ぷらぷら会場を彷徨ううちに、刀のブースにたどり着いた。
あまり人はいない。懐かしいような気がして足が止まった。
刃文の美しさに目が吸い寄せられる。
ここでは磯城刀と総称される刀には、真っ直ぐな刃もあれば、ゆったりと弧を描いた刃もあり、大小さまざまな刀に見惚れてしまう。どれだけ眺めていても飽きなかった。
「美しいでしょう」
遠慮がちに話しかけてきたのは、狩衣のような民族衣装を着た年配の男性だ。磯城刀を見る目が誇らしげだ。
後退りしそうになる足を踏ん張って、その場に立ち続ける。爪先にぎゅっと力が入った。
「この刀を自在に扱えるのは磯城国の方たちだけではないでしょうか」
対魔隊で使用されているのは剣だ。剣と刀では扱い方が違う、と以前なにかで読んだ記憶がある。たしか片刃と両刃だったか。刃の厚みも違った気がする。
「刀の知識があるのか」
探したぞ、と言いながらライネスブラウ氏が背後に立った。ふっと気が緩みそうになる。
「聞きかじった程度の浅い知識しかありません」
「刀を扱えるのが磯城国民だけとは?」
いつからいたのかと思って背後のライネスブラウ氏を見上げると、思いがけず真剣な目で刀を見ていた。
「詳しく知っているわけではないのですが、剣と刀では用途が違うそうです。剣は両刃ですが刀は片刃で、斬るという一点に特化しているそうです。突き刺したり叩き切るのではなく、撫でるように引き斬るという感じでしょうか」
磯城国は東方の島国で、わたしの知っていた先進国でもなければ経済大国というわけでもない、特に目立たない国だ。
ただ、文化はよく知るものと変わらない。おそらく国民性も大差ないだろう。
このブースの担当者は一歩下がった位置で、わたしの拙い説明に相槌を打ちながらにこにこしている。
「刃が薄いな。なるほど、硬い表皮も斬れるというわけか」
「そうですね。首を落とすことも楽になるかもしれません」
いくら刀といえども、恐竜の骨を断ち切るのは難しいだろうか。居合術を習得すると可能なのだろうか。
「お腹を捌くこともできるはずです」
切腹の文化は磯城国にもあるのだろうか。
「傷の接合がしづらいのは剣傷の方かもしれません。刀は刃が薄い分、切断面がきれいだと思います」
斬首刑の文化もあるのだろうか。アウルム国ではギロチンか斧での斬首刑が近年まであったと刑法の教本に書いてあった。
「年頃の娘のする話じゃないな」
聞き知った声に振り返ると、ライネスブラウ氏の横に呆れ顔のミルトさんがいた。
「ミルトさん」
お久しぶりです、と声をかけそうになって口を噤む。
ライネスブラウ氏の護衛として同行するはずだったミルトさんは、諜報班と雲隠れしたままアルジェントに先行したと聞いている。動向のわかる言動は控えるべし。
「試し切りはできますか」
ミルトさんの敬語は貴重だ。声をかけられた狩衣の男性は、ミルトさんが希望した刀を携えて、嬉しそうな顔で試し切りのブースへと行ってしまった。一体なにを試し切るのだろう。
「ミアは抵抗がないんだな」
「なんに対してですか」
「討伐に」
「今更ですか」
「今更だな」
魔物の討伐よりもミルトさんのほぼ殺戮な演習のほうに抵抗がある。そのミルトさんがさっきから伝心で〈通訳してくれ〉と呼んでいる。
「ミルトさんの殺戮現場、ライネスさんも見に行きますか」
殺戮現場、と呟いたライネスブラウ氏が、くくっ、と小さく声を出して笑った。
この人は、国外にいるほうが肩の力が抜けている。
公爵家に生まれなければ――そう考えたこともあるのだろうか。わたしのように。
捨てられたのがここではない別の場所だったら――そう考えてばかりいた。あの場所で生きることはただひたすらに苦痛だった。
「ねえ、ライネスさん」
ん、と鷹揚に応えるライネスブラウ氏の魔力もゆったりと流れている。リラックスしているようでなによりだ。
「いつの間にわたしは婚約者になったのでしょう」
足を止めた婚約者様に、まじまじと見おろされた。
自分の出入国カードを見たら、名前が少し変わっていた。
ミア・ライネスブラウ・フェア・サフィルス。
出国手続きをしてくれた職員から「ご婚約おめでとうございます」とこっそり声をかけられたのだ。
「ミアが言ったのだろう、なし崩し的はよくないと」
後半、少し照れたような口調で言われて、なし崩したあれこれを思い出しそうになる。
「言いましたけど、婚約って……聞いていませんが」
たしかに婚約の話は出た。でも、色々早すぎるうえに身分が違いすぎると断ったはずだ。まあ、すべて言い負かされた覚えもあるが。
「言っただろう。出入国カードを作るときに、一緒に手続きしておくと」
そう、こうやって淡々と反論された覚えがある。そのまま話は終わったものだと思っていた……。
「ん? いつの話ですか」
「外務局に自分で申請しただろう。嫌なら書き換えるよう念を押したはずだが」
珍しく外務局に書類を持っていった記憶はある。手交書類ではなかったので移送ケージでちゃちゃっと行けた。ただ、あのときは手交書類多発の繁忙期だったので内容の確認を怠った……。
「あれですか」
「あれだ。さては確認しなかったな」
青の瞳をまじまじと見上げる。
ライネスブラウ氏は背が高い。わたしも女性としては高い方だったのに、アウルム国では平均的だ。二メートル近いライネスブラウ氏との身長差は三十センチ程で、真横から見上げていると首が疲れる。
わたしを見おろす青の瞳は、いつもより濃く柔らかい。
まあいいか、と首が痛む前に歩き出した。
初めからわたしはこの人に連ねられている。いままで誰一人わたしを連ねてくれる人はいなかったのに、ライネスブラウ氏は当たり前のようにわたしを連なる者にしてくれた。
ライネスブラウ氏がエスコートするようにすぐ隣を歩く。いままでなら、手の届く範囲に他人がいると怖かった。咄嗟に身構えるほど怖かった。ライネスブラウ氏は不思議と最初から怖くなかった。
だから、いいかと思う。だから、よかったと思う。
「ミア」
目を覚ますと、ライネスブラウ氏の心配そうな顔があった。
「大丈夫か、うなされていた。悪いと思ったが、無断で部屋に入った」
ライネスブラウ氏と一緒に、寝室が二つもある豪華な部屋に宿泊している。
「かまいません」
かつて散々見た悪夢を久しぶりに見た。
磯城国の人に会ったせいだろう。
人種の違いが思っていたよりもずっと顕著だった。色や顔立ち以前に骨格が違った。同じ人間なのに、別の人種なのだと実感した。
あの骨格と顔立ちと色の中にいたわたしは、一体どれほど異質に見えただろう。それを今更ながらに思い知った。
体を起こそうと身動ぐと、すかさずライネスブラウ氏の手が背中を支えてくれる。
「起こしてしまいましたか」
「眠ろうとしたところでミアに呼ばれている気がした」
背を支えていた手が離れていく。追いすがるように手を伸ばすと、幼子を慰めるように柔らかく抱き締められた。
「怖い夢でも見たか」
夢でも現実でも、助けが来るのは怖いことが起きた後だった。いつだって絶望してからでなければ助けは来ない。それでも、助かってよかったね、間に合ってよかったね、と言われ続けた。
「助けてって叫んで、怖いことが起きる前に助けてもらえたのは初めてです」
どうせなら、怖いことが起きる前に、せめて最初に助けてって叫んだときに助けてほしい。わがままだとわかっていても、そう思わずにはいられなかった。
最悪な目に遭わなくてよかった――そんなふうに言わないでほしい。大した怪我じゃなくてよかった――そんなふうにほっとしないでほしい。
怖い目にだって遭いたくない。その前に助けてほしい。最初から守ってほしい。何度も何度もそう願っては絶望してきた。
「間に合ってよかった」
安堵するかのように言われて、泣きそうになった。この人はいつも最初からわたしを匿ってくれる。
「わたしの名前、呼んでください」
この人に呼ばれると、わたしがわたしで、わたしがミアなのだと思える。自分の中に根ざす核を知ることができる。
ぎゅっとしがみついたら、自分の存在を確かめられるくらい、ぎゅっと抱き締め返された。
「ミア」
この人がくれた、わたしの名前。わたしの核になったわたしだけの名前。わたしを導いてくれる希望の光。わたしのともしび。




