#16 森
《命令》は絶対
サフィールと僕は森を行く。
「歩の戦闘、見たかったです!」
「大したものじゃなかったよ。アイツを追い払えたのも偶然に偶然が重なっただけだ。実力じゃない」
「そんなことないです!」
サフィールはウンディーネから僕とプルフラスについて聞いたと言う。確かに僕が戦闘に参加したと知った時は尋常ではない剣幕でウンディーネを質問攻めにしていた。もしかしたらそれに疲れて泉の底に眠ったのかも知れない。
「ウンディーネから聞きましたもの! それはもうズバババババババーンって感じだったと言っていました!」
「どういう感じだよ」
サフィールは笑って言った。
「これを話している時のウンディーネ、本当に興奮していて、歩が加護を受けたことが本当に嬉しいみたいでした」
僕は無力だったから。それを心配していてくれたのか。
「これならきっとアルフヘイム1番の戦士は歩に決まりです! 街の建物の復旧が先ですが、近々王都で闘技大会があります! そこで仲間を募りましょう!」
「そ……そんな……レベル高いよ」
「歩にコミュ力がなさすぎるだけです」
「サフィールにありすぎるんだよ」
「うるさいですね引きこもり」
「……サフィールさん辛辣……」
その時。背後から気配がした。
「誰だ!」
『……!!!』
サフィールはいつも気が付くまでが遅いが、気が付いてからが早い。
「あっ! 森の中にはレーシーと呼ばれる森の精が棲んでいると聞きます! 四大精霊ではありませんが……」
「待って、四大精霊の話も聞きたいけど、今はこっちが先だ。レーシーと言うと、僕には切株お化けみたいな大きな恐い男しか思い浮かばない」
『しつれいな!!!』
ん?
『おおきなきりかぶおばけなんかじゃない!』
これは明らかに僕達の声じゃない。これはレーシーの声だ。そしてこれは……明らかにロリ声である。
ーーー
ロリ声とは
幼女及び少女のような音程・声質を指す。
舌っ足らずな口調であることが多い。
ーーー
声の主が姿を現す。
「あたし……レーシー……おうちでねてたら、おうちがガラガラってくずされちゃった」
どうやら僕とウンディーネが戦っている間に魔王の手下はひと暴れしていたらしい。
「あたし……あたし! 勇者様といっしょにたたかいたいの! 力になれるよ!?」
レーシーは《知の森》に棲む精霊だ。魔王の手によってこれ以上森が穢されていくのを黙って見ている訳にはいかないと話した。
「君は……どんな魔法を使うの?」
「おねえさんみたいなエルフがつかう魔法とにているよ」
レーシーは呪文を唱える。
「Forest 跪け」
たちまち森がピタリと動きをやめ、全体がサッとこちらを向いた気がした。
「Forest 歌え」
森がさらさらと葉音を鳴らす。とても心地よく聞こえる。
「あたしができるのはこんなかんじだよ!」
「森じゃないとダメかしら?」
サフィールの疑問はもっともだ。森がないと戦闘できないんじゃ連れて行っても危険な目に遭わせてしまうだけだ。
「そんなことないよ。でも……あんまりつかいたくない魔法だから、みせるのはこれだけだよ?」
レーシーは僕達の方に背を向けてとある木を指指した。
「Tree……死ね」
1本の木がたちまち爆発し、大きな爆風をもたらした。だが、爆風は熱くない。微かに木の香りがする。
「あたしの《命令》はぜったいなの。ぜんぶぜーんぶの森がいうことをきいてくれるの」
でもね、とレーシーは続けた。
「たまにそれがすっごくつらいんだ」
やっと出せました!
昨日寝落ちしてしまって約束を果たせませんでした申し訳ない
僕別にロリが好きな訳じゃないですよ!?
嫌いじゃないですけどね!?
皆さんはどのキャラが好きですか?
是非教えてください!
この際感想とか書いちゃいます?
書いちゃいましょう?




