#14 開花
遂に現れた力。それは強さとなり、武器となり、勝利となる。
フードの男は手を銃の形にしてウンディーネに向ける。ウンディーネに向けられているのは紛れもなく手だ。だが、僕にはそれが銃よりも危険であることがなんとなく分かった。
「やめろ!!!」
「もう遅い」
銃声のような音が響く。
「あああああっ!!!」
急所は外れたようだと分かった。ウンディーネの叫び声が辺りに響く。泉の水が黒く、濁る。
「次は外さねぇから」
「待て!!!」
「何が『待て』だ。非力なエルフに何が出来る」
僕は剣を抜いて叫んだ。
「僕はエルフじゃない! 非力とでも何とでも言え! だが、このまま仲間を死なせる訳にはいかないんだ!」
「……わざわざ死に急ぐこともねぇだろうに」
「僕は……正真正銘人間様だ!!!!!」
僕が剣を振り上げ、フードの男が僕に手を向けた時、異変が起こった。
僕の振り上げた剣から衝撃波が発され、フードの男は吹き飛ばされる。が、すぐさまこちらに向かって殴り掛かってくる。
「うおりゃあああああ!」
フードの男の武器は手ではない。手だ。なら僕だって、同じ土俵に立てるじゃないか!
ガキン、と剣同士が重なり合う。何故僕が剣を使えるのかは分からないし、剣を振り下ろした時に発される熱風のような衝撃波の正体も分からない。だが。
これなら僕は、最強だ。
戦う時の攻め方、避け方なんか、ゲームでやってるじゃないか。こんなの、楽なものだ。
「非力なエルフ……いや、人間! お前……戦闘経験があったのか!?」
「死ぬ程あるさ!」
フードの男は納得がいかないようだ。僕から数十m離れたところで手のひらをこちらに向けた。ドンと音がした。まさか……手のひらか!?
マズいと思って身を伏せた途端、水のドームが僕を守った。
「ウンディーネ!」
ウンディーネがこちらに向けて呪文を唱えている。
「アユム……逃げなさい……うっ」
膝から崩れ落ちる。僕はウンディーネに駆け寄った。
「大丈夫!?」
「もう……大丈夫……」
フードの男は唾を吐いた。
「……水の精霊の治癒力は優れたもんだな……出直しだ」
最後に僕とウンディーネに捨て台詞を残して帰っていった。
「お前ら! 次に会う時にはこのプルフラス様がお前らにふさわしい罰を与えてやる……覚悟しておけ! 逃げたりなんかしたら……激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームだからな……」
最後の必要あったか……?
しかし名前を教えてくれたということは、対等な立場で戦えたということだ。
「アユム……ありがとう……ありがとう……本当に……お礼をしてもしきれない……」
真っ赤な血に塗れたまますすり泣くウンディーネを、優しく抱きしめた。
「大丈夫……大丈夫だから」
戦闘シーンを初めて書きました。
ウンディーネが撃たれるシーンなんかは書いていてこっちも痛いです。
電車で1人で「ううう」ってなってます。どうも変な人です。
いつも見て下さっている方々
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到達することができました!
拙い文章なのでここまで来れただけでもとても嬉しいことです
これからも趣味程度の投稿ではありますが頑張って書いて参りたいと思います!
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