せいよく
お待たせし……。
乱さんに見られた。
でも死角になっててキスしてるかは見られていない。
乱「え…な、え…そん…え、ん…?」
混乱してる。
乱さんが深呼吸している。
乱「襲ってる…?」
変な方向に誤解されたかも。
女「ちょっと転んじゃって」
乱さんは納得した。
女「乱さんはなんでここに?」
乱「え?!いや…お腹空いて……」
ここ更衣室だけど…。
乱「あっは〜じゃあね〜」
スキップでどっかに行ってしまった。
にしても、キスやばいな…少し自制しないと。
女「行こっか?」
好野くんが頷いた。
視線を感じる…。
うぅ…キスしたくなる……。
見ないでぇ〜。
女「ねぇ、どうしよう…キス、ハマりつつあるんだけど」
僕は好野くんに相談した。
好野くんは頷いた、もしかして僕だけじゃない…?
何か対策をしないと…でも我慢できさそう。
そもそも我慢したくない…。
待って…なんか…体だけの関係になってない?
うわぁ、どうしよう…。
そうだ、ねぇさんに聞こう。
悩みをいろいろと解決してくれそうだし。
静香「どうしたの?」
静香は乱に聞いた。
乱「なんか…目覚めたかも…」
乱は真顔でそう言った。
静香「あぁ…見たのか…」
なんとなく静香は察することができた。
なんやかんや帰る時間
まずは依存しているか、確かめるために一人で帰ってみよう。
女「好野くん、今日は僕一人で帰ってみたい」
好野くんの目が大きく開いた。
女「それでどんな感じか試してみる、好野くんに依存してるのか、依存してないのか」
好野くんは複雑な顔をした。
嬉しそうな、寂しそうな。
女「今日だけだから…」
好野くんは寂しそうに頷いた。
うぅ…一緒に帰りたい…。
姫「どもども〜女を攫いに来ましたー」
手を波みたいにWaveさせて教室に入ってきた。
静香「あぁ…すまん、すぐ連れてく」
静香さんが王野さんを抱えて連れて帰った。
乱さんも来たけど静香さんが連れて行った。
よし、帰ろう。
教室から出て、学校の外に出た。
…………。
……………。
………………。
うぅ…。
こんなに長かったっけ…?
いつもは、好野くんと歩いていたらすぐお家に着くのに…今日はお家に着くのが遅い…。
後…寂しい…。
いつも一緒に帰ってるからなー。
お家に着いたけど、なんか物足りない…。
お家に入るとねぇさんがいた。
姉「おかえりー」
ねぇさんはアイスを食べていた。
女「ただいまー」
相談してみようかな。
女「ねぇ、ねぇさん」
姉「何?」
女「相談したいことがあるんだけど」
ねぇさんは珍しいな、と言った。
姉「いいけど、ここ玄関だよ、ソファに座って話そう」
確かに。
女「そうだね…ちょっと先に座って待ってて」
Bagとか服とか置いてこよう。
ポイ。
置いてきた。
ねぇさんはアイスを食べながらスマホをイジっていた。
僕もソファに座ってねぇさんに聞いた。
女「好きな人について聞きたくて」
好きな人?
私の?
なんで?
姉「え?なんでそんな事聞くの?」
女「いや、その…大事なことだと思うから…」
えぇ…。
姉「何…が聞きたいの?」
何を強調してみた。
女「そのぉ、体だけが…目当てになってるんじゃないかって思ってて……だからそれってどうなんだろうって聞きたくて」
…おい。
いいだろ、別に。
てか、知られてたのか。
姉「私の意見が聞きたいの?」
女「そう…常識人でしょ」
皮肉かよ…。
姉「はぁ…あのね、体だけじゃないよ、別に」
まぁ…確かに相性とかあるし、そもそも自分を受け入れて愛してくれる人間って少ないのよ、絶対。
女「…そうかなぁ…?」
姉「そうだよ、ちゃんと好きだから、いいでしょ」
女「そうだよね…ちゃんと好きなら…」
にしても…珍しい私の事について相談するなんて珍しい。
姉「別に心配される筋合いはないよ、ちゃんと愛し合ってるし、可愛がってるし」
女「え?」
素っ頓狂な声が聞こえた。
姉「何?」
女「僕…僕の話してたんだけど…」
え?
ん?
私の事じゃないのか…。
あーじゃあ、本格的に好きな人ができたのか…。
姉「何だよ…ビビって損した」
女「さっきのは何の話だったの?」
姉「ガキには分かんないよ」
アイスの棒を咥えた。
女に好きな人か…恋とか愛とか無知だったのにな、女を好きにさせた人…やるなー、どんな手使ったんだろう。
女「ねぇさん…誰かと付き合ってたの?」
姉「あーそうそう」
適当に答えとこう。
姉「じゃあ、もういい?」
女「待って、最後に…僕…これ以上その人と一緒にいるともっと好きになっちゃうかもしれない…そしたら迷惑をかけちゃうかも…どうすればいいかな…?」
うーーん。
姉「その人はお前のこと好きなの?」
女「うん」
じゃあ、大丈夫じゃね?
それで嫌われても仕方なくてね?
体と合わないなら距離を置くべき、人生に支障が出るならなおさら距離を置いたほうがいい。
姉「大丈夫だよ、女は相手を想いやれるから…それにソフトタッチできる人だから」
相手を想いやれる人なら大丈夫でしょ。
エッチな事もね。
気持ちよくなってほしいなら、相手と一緒に確かめるべき。
経験談だけど、ローション使ったほうが気持ちよかった。
オススメ。
姉「私は経験沢山あるからまた、何かあったら言いな」
その時は相談に乗ってやるか。
女「ありがとう…あ、そうだ、もう一つ聞きたい」
え…。
まだあるの…?
終わる流れじゃん。
姉「何だよ…」
女「僕…キスの跡を無性につけたくなっちゃんだけど…止めたほうが…いいかな…」
こいつ…キス魔かよ…。
待った?
待った待った待った。
え?待ってない?
あ…それじゃあ…さようならー。




