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第40話 とあるくじ引きにて

向かった先にいたのは肩くらいまでの銀髪の男。服装からして第4寮の人だろう。


「お前がルカ・フェイマス?」

「そうですけど……」

「じゃあお前、この紙に書いてあるやつらと大講堂にこい。一時間後な。遅れたら殺す」

「え、ちょっと……!」


主に第4寮の生徒からの視線を感じながら手渡された紙を見る。


「……え?」

「あれ第4寮の先輩でしょ?良かったねルカ」

「ちょっとアドラーこれ!」

「ん?……え!?」

「どうしたの?」

「シャル!レイも!僕たち同じチームだよ!」


信じられないと何度も紙を確認するが、そこにはやはり自分たちの名前が書かれていた。1番上の見知らぬ名前、これがさっきの先輩の名前だろう。


「エドワード・ウィンナイト……」

「シャル知ってるのか?」

「んー?まぁ……それより」


5人組のチームの中で1年生が4人。上級生は1人だけ。周りの生徒はご愁傷様、今年は1年の首席が留年かーと呟いている。


「ここにきて留年候補かぁ」


シャーロットが他人事のように言った。アドラーは既に地面に手をついて絶望している。


「まぁでも、重要なのは課題の方だろう。簡単なものを引けば学年なんてハンデにならない」

「確かに!そうだよね!!」


アドラーが喜んだのも束の間。

呼び出し通り大講堂へ向かうとそこは大規模なくじ引き会場になっていた。

初日にチームが決まった所はその日中に課題のくじ引きをするようだ。なんとも公平さに欠けるような気がするが、教師たちに言わせればそれも運なのだという。


会場は当事者だけでなく、まだチームが決まっていない見物客も多く、お祭り騒ぎだった。特に初日は4年生がリーダーを務めるグループとあって、先代の寮長や先輩たちの課題に興味津々といった様子の見物客が多い。


「次はチーム、トム・フォート!!!」

「うわぁぁぁぁ!!!」

「フォート先輩!!!!」


呼び出されたチームの代表者がくじ引き用の箱に手を入れる。この間「うぉぉぉぉぉ!?」と掛け声をするのは毎年恒例だ。箱から手を出した瞬間掛け声がピタリと止まる。


「レッドォォォォォ!!!!!」

「ウォォォォォ!!」


取り出したビー玉の色で課題の難易度がわかる。ちなみに後日色別にさらに細かい課題の内容を決めるくじ引きがあるのだが、この難易度とメンバー次第で進級を諦める人間も多い。


難易度は上からパープル、ブルー、レッド、イエロー、ホワイトの順に難しい。つまり、今引いたレッドはふつうレベルの難易度だと言う事だ。観客はみなパープルを引けば大喝采、ホワイトを引けばブーイングをするという特殊な訓練を受けている。


「お前ら噂のウィンナイトチームじゃん」

「今年は被害者全員1年か」

「まぁその方がいいんじゃね?どの道1年4人なら留年だろ」


近くにいた上級生に声を掛けられる。このゆるい雰囲気は4年生か。

会話の意図がよくわからずアドラーが聞き返した。


「え?お前ら知らねーの?」

「ウィンナイトってこの試験に落ち続けて8留中だぜ?」


「「……え?」」




ここまで読んでくださりありがとうございます。

作者の星奈です。


もう気付けば40話目!

早いものですね。私としてはやっと書きたいところまで進めることが出来た!というところです。

これからどんどん物語が進んでまいります。

前作での反省を生かして、学年末試験編もサクッと終わりたいのですが、なんだかんだと長くなってしまいそうです(笑)


皆様のブクマと評価がモチベーションです!

まだしてないよと言う方はぜひ!!!

これからも『ライラー超名門魔法学校に首席入学したら治安最低すぎて正直来るとこ間違えたー』をよろしくお願いします。

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