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命の輪(サークル・オブ・ライフ)  作者: 此花 陽
第七章:東征の果てに(神武天皇とナガスネヒコの宿命)

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7-3. 衝撃の対峙 ――「すまなかった」


 ついに、イワレビコとナガスネヒコが、

 血塗られた戦場の中心で刃を交えた。


 だが、ナガスネヒコは斬り結ぶ刹那せつな

 腰に帯びた「ニギハヤヒの神宝」を

 イワレビコに突きつけた。



「……これを見ろ。

 

 お前が奉ずる『アマテラス』が、

 誰によって作られ、誰を切り捨てたのか。


 お前の先祖が奪ったのは、

 ただの土地ではない。

 この国の『魂のリズム』だ!」


 ナガスネヒコの口から語られる、

 泰氏の策謀、アマテラスの苦悩、

 スサノオの慟哭、そしてニギハヤヒの追放。


 イワレビコは戦慄した。


 自分が「聖なる正義」だと思っていた東征が、

 実は豊かな共生の文化を塗り潰すための

「情報の侵略」であったことを突きつけられたのだ。


 そこへ、静かにニギハヤヒが現れた。


 イワレビコは、その神々しいまでの

 静寂を放つ老人の姿に、

 自らが持つ『鏡』の中の偶像よりも

 遥かに強い「真実の神格」を見た。



「……そうか。

 私は、鏡の中の影を追っていただけだったのか」



 イワレビコは剣を収め、 

 ナガスネヒコのむくろ

 ――あるいは誇り高い抵抗――を前にして、

 深く頭を下げた。



「すまなかった。

 ……私は、あまりに無知であった」__。



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