22/27
7-2. 生駒の決戦 ――略奪の歴史の激突
イワレビコ率いる東征軍と、
ナガスネヒコ率いる蝦夷軍は、
生駒山麓でついに激突した。
東征軍は泰氏が供与した
「鉄の武器」と「厳格な陣形」で押し寄せたが、
ナガスネヒコの軍勢は、地形を熟知し、
風や雷と一体化した変幻自在の戦術でこれを翻弄した。
一度はイワレビコの兄・五瀬命を
討ち取るほどの猛攻を見せたナガスネヒコ。
しかし、
泰氏は戦場の空に「黄金の鵄」を
投影するホログラムの術式を放った。
「見よ! 天孫の正統なる証を!」
光に目が眩んだ蝦夷の民に、
東征軍の鉄刃が突き立てられる。
それは、武力の差ではなく、
情報の操作による敗北であった___。




