表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命の輪(サークル・オブ・ライフ)  作者: 此花 陽
第五章:謀略の国譲り(出雲の落日と封印された魂)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/31

5-1. 泰氏の冷徹な算譜 ――「エラー」としての出雲

 ニギハヤヒが大和を去り、

 東の果てへと消えた後、

 列島の調和は完全に崩壊した。


 泰氏の策謀によって

「師を追い出した」という

 消えない罪悪感に苛まれるスサノオ。


 そして、泰氏が設計した「絶対王政」という

 名の虚像に酔いしれるアマテラス。


 その歪な姉弟の力は、

 今や西の雄、出雲へと向けられた。


 出雲は、ニギハヤヒの最良の友であった

 **大国主オオクニヌシ**が治める地。


 そこには泰氏が最も忌み嫌う、

 自然と人が対等に語らう

「管理不能な豊穣」が、

 瑞々しく息づいていた。



「アマテラス様。


 出雲の民が謳う共生は、

 今やあなたの光を遮る雲でしかありません。


 彼らは土着の精霊と結びつき、

 中央(大和)の法を無視した

 独自の絆で結ばれている。


 これは、あなたが統治すべき

『完璧な秩序』に対する重大なバグです」


 泰氏の長は、

 冷たい情報の断片をアマテラスに提示した。


 泰氏にとって、中央を介さない

 自由な交易や多神教的な連帯は、

 非効率で危険な「邪気ノイズ」であった。


 アマテラスは、泰氏から授けられた

 管理システムを維持するために、

 出雲の併合を決断する。


 しかし、彼女は自ら手を下すことはない。



「スサノオ。

 あなたのその荒ぶる嵐を、今度は西へ。


 出雲の王に『国を譲れ』と伝えなさい。


 もし拒むなら……

 その時は、あなたの力でこの列島を一つの

『正解』に染め上げるのです」__。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ