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一ノ瀬兄妹(に)は伝えたいことがある  作者: 久川梓紗
桜丘高校について
14/59

14話「腐女子?」

ほんの少しだけ?BL的なのが入っているので注意です。

ですが、恋愛感情的なのはないはず!!ですので苦手な方は安心して下さい((できるか

「お前らは僕を子供扱いし過ぎだ!」


 桜闘が終わった三十分後。僕らはこっそりと教室に入ろうとしたが、決勝戦を見たがっていた男達が僕たちに襲いかかり喧嘩をして来た。


 正直、僕には決勝戦を闘えなかったと残念に思っていた喧嘩魄的なのがあって、今がその想いを消すチャンス!と思って男達に喧嘩をしようとしたら橋川が僕の太腿と背中をしっかりと持ってお姫様抱っこするし、櫻井は瞬殺で何十人もの男らを倒すし……つまらん!!


「僕だって闘いたかったんだけど!!」

 橋川の上で暴れる。

「橋川!僕を降ろせ!!」


 いつまで僕をお姫様抱っこするつもりだ!僕でもこれは恥ずかしいからな!?橋川の腕の中でジタバタする。


「喧嘩しない?」

「しない。」


 我ながら嘘をつくのは早い。喧嘩をしたくてウズウズしている。僕だって喧嘩は好きではない。けれどやっぱり決勝戦を闘えなかったことが背中を押していて何かをしなくては落ち着かなかった。


「ダメ。一ノ瀬、嘘ついてるから。」

 橋川が明る声と顔が目の前で披露される。顔が近い…。


 お姫様抱っこというものは、どうやら女子の間でやって欲しいランキングに入っているらしいが正直僕にとってはただたんに恥ずかしいだけのものに過ぎない。


「はーなーせー!」


「一ノ瀬暴れ過ぎ。」

 暴れる僕を子供のように叱る橋川。


「だから僕は子供じゃねぇ!!」

「耳元で騒がないでよ。」


 橋川の耳に僕の声が響いたらしく僕を抱っこしたまま左肩をあげ耳を触る。僕が腕の中にいると言うことは関係なしに簡単に左肩をあげた。


「ごめん。と言うか重いだろ。離せ。」

「重くないよ。全然」


 橋川が平然として良い終わったあとはあの、王子様スマイルで言ってくる。


 嘘だか、本当だかわかんねぇー。


「考えて見てよ。櫻井よりは全然軽いよ。」

「俺が柚樹より軽かったら恐いだろ。」

「確かにそうだね。」

 橋川は軽く笑った後、「しょうがないなー。」と言って僕の足を地面へと降ろした。


「解放されたー!」

 僕は手を思いっきり伸ばして大声で言う。


「そんなに俺のお姫様抱っこ窮屈だった?」

「別にそうじゃねぇけど…って自分でお姫様抱っこととか言って恥ずかしくないのかよ。」

「え?なんで?」


 橋川が本当に不思議そうに僕に問いかけてくる。


「男が男にお姫様抱っこなんてしたら、腐女子は喜ぶだろーね。」

 棒読みで橋川の問いの答えになっていない返答をする。


「腐女子??」

 櫻井は分からないと頭上にハテナマークを作る。

 純粋すぎる奴がここにいる。そう思ってはいられなかった。


「一ノ瀬はさ。」


 やっと離れたと思った橋川の顔がまた近づき耳元で囁かれる。


「そう言うのに興味があるの?」

 彼のからかうような声音が耳元で呟かれ、ビクッと体を震わせた。


「ないない!全然ない!!と言うかあるって言ったらどうするつもり!?」


 橋川の顔が離れた後僕は照れを隠すかのように大声をあげた。


「どうするって…」

 橋川がニヤニヤして僕のことを見てくる。


「な、なんだよ…」

 企みが何かありそうだと思った僕は後ずさりをする。


「こう言うことをしてあげよーかなって。」


 橋川は嬉しそうに言った後、櫻井の近くに近づき彼にキスをした。


 その光景は異常に長く続き見ているこっちが恥ずかしくなってくる。

 自分のほおを触ってみると熱くなっていて赤くなっていることがわかる。


 周りを見たくなって周囲に誰もいないことがわかり安心をして、また二人を見てみるとまだあの光景は続いていた。


 二人の色気がある吐息と共に現れた橋川と櫻井の顔の距離。


 櫻井が手の甲を唇に当て橋川のことをみる。


「橋川!?」

 櫻井の眼には驚きがあって少しだけ頬は赤い。

「櫻井。腐女子の好物はこれだよ?」


 橋川がまたニヤニヤして言った。

 二人の顔を見ることに何故が照れを感じてしまって僕は二人を見ないように顔を背けた。


「あれ?一ノ瀬ー?」

 橋川が僕をからかうように背後にくる。

「もしかして照れちゃた?」

 楽しそうに笑う彼の声を聞いただけでもさっきの光景を思い出してしまう。


「柚樹?」

 櫻井も背後に近づいて来て兄の名を呼ぶ。

「ち…」

「ち?」

「ちかづくなー!!」

「え?」


 僕は櫻井の声は無視して校舎の方へと走った。

「やっぱり一ノ瀬って面白い。」

 橋川のからかう声が僕に耳に聞こえたとわかったのは、それから十分後だった。

え?もっと腐を期待していた?それはすみません。一応、これBL小説ではないので…(^^;;


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