零.登場人物
【後宮】
・蘇 蓮瓔
十五歳。光啓帝・蘇 直謙の長女。母は皇后・魯氏。名は昭瓊。
女子の嗜みとされる琴棋書画をこよなく愛する、やや気の強い、古風な美貌の皇女。父母の関心が薄いことに傷付き、義兄の崇義を慕っている。
・蘇 昭瑛
九歳。皇太子時代の直謙の愛妃・朱氏(現在は沈氏)を母に持つ、第四皇女。母が後宮入りを認められなかったため、市井で生まれた後、魯氏に養育されている。
実母譲りの知性は早くも際立っており、父の愛情を深く受ける。
・魯 愛凌
三十九歳、当代の皇后。夫とは一見良好な関係だが、夫婦の情は冷めつつある。愛息子・白晟の皇太子としての成長に心血を注いでおり、蓮瓔とはぎこちない関係となっている。皇太后・趙氏の従妹姪。
・姚 寧琳
二十七歳、四妃の一人・忍妃。魯皇后の遠縁にあたる、名家の令嬢。蓮瓔と同じく、芸事に優れた淑やかな妃。
・周 璃月
二十六歳。四妃に次ぐ中級妃・媛儀の地位にあり、皇帝の現在の寵妃。情よりも理を優先する、合理的な女性。
・謝 芳玉
二十二歳、中級妃の媛容の地位にある絶世の美姫。王雅太妃の親族で、寵妃の座を狙う野心家。
【央廷】
・蘇 白晟
十八歳、皇太子。蓮瓔の同母兄。物静かでどっしりと構えた、頭の回転の早い皇子。身体を動かすことは不得手。我の強い妹には押され気味な一面もある。
・蘇 崇義
二十歳、皇帝の長子。実母が毒に倒れ、宿下がりをした為、皇太后の趙氏に育てられた。幼い頃から病弱で、食べられない物も多く、線が細い。傷付いた蓮瓔に優しく接する。
・蘇 直謙
四十三歳、当代の皇帝。文武に秀でた賢帝で、先帝の路線を更に発展させた、対外友好政策を進める。かつては規則規範に厳しく、融通の効かない一面もあった。
今も皇太子側妃だった沈氏を思っており、彼女との間に生まれた昭瑛に特別な眼差しを注ぐ。
【外廷】
・李 世璋
十九歳、蓮瓔の婚約者。皇太后・趙氏の派閥の名家の跡取りで、官僚候補の途士(英玄試の第二試験・玄進試の及第者)。皇太子・白晟の幼馴染で、蓮瓔とも旧知の間柄。先進的な考え方を持つ、快活な青年。




