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ムー星人
そして、僕は顔を赤らめたままマリの隣に並ぶのだ。
「改めて紹介します。海原真理。僕と血のつながった、実の姉です」
「!」
そう、そう――そうだよな。
ビックリマークが、それこそだ。津波のように百人に広がったのだった。
「幼少時、事故で、両親を失いました。子細は省きますが、
僕は、父の親友の、白神家に。
マリは、同じく母の親友の海原家に、引き受けられた――という事情です」
言葉がみんなの頭に染みこんだ所を見計らって、続けた。
「そして実は、このことは僕にとっても、フェイクだったということです」
一呼吸した。
「事故で命が助かったのは、僕一人だけ、だったんだ……」
顔をあげた。
「ここにいる彼女は、つまり、血のつながりのない誰か。でももう、正体は知れている」
「このマリは――」
「ムー星人、だったというわけです」




