夢レンタル47
夢レンタル47
ダブルデート前日の朝8時
いつものようにパッチリと目が覚めた龍之介は、布団をかぶったまま頭を整理した。
「はるかさんは・・・・どこにも出てこなかった・・・しかも・・・
じーさんから聞いたストーリーとはまるで違うストーリーだった・・・?」
「はるかさんが出てこなかったっていうことは・・・まず、頭痛は確実に発生しているはず、
それはとりあえずいいとして・・・、
ストーリーが全然違うっていうのは一体どういうこと?」
「とにかくじーさんの部屋に行こう。」
朝9時
スカイスリーマンションのじーさんの部屋番号を1階ロビーで押した。
直ぐに自動ドアが開いたところをみるとじーさんは、龍之介が来るのを
いまかいまかと待っていたのだろう。
龍之介は部屋へとなだれ込んだ。
じーさん
「どうだった?」
龍之介
「はるかさんは出てなかったよ!だから女優じゃなかったんだ!
いやいやそんなことはどうでもいいんだ!
じーさんにもう一回ストーリーを聞きたいと思ってさ、っていうか俺が見た夢と
ストーリーが、まるで違うんだよ!」
じーさん
「本当にスタンドバイユーを観たの?実は全然違う映画を借りたんじゃない?」
龍之介はカバンの中に手を突っ込み、取り出した物をじーさんに見せた。
じーさん
「一緒だ!はるかが借りてたのと一緒だ!」
龍之介
「どう思う、じーさん?」
「いったいどっちが本当のスタンドバイユーなのか?」
じーさん
「ん~、これはもう一回誰かに同じ夢を観てもらうしかないだろうな。」
龍之介
「やっぱりじーさんもそう思うよな~。あきらに観てもらうよ。」
じーさん
「そうだね、でもこの事情は話すの?」
龍之介
「いや、話さずにうまいこと言って観てもらうよ。明日はダブルデートだから
今日の夜は俺ん家に泊めて、早速今晩観てもらうよ。で、明日4人で
スタンドバイユーの話しをなにげにしてみよう!」
じーさん
「龍之介はうまいな!よし!じゃ僕も今晩、はるかの部屋に泊まって頭痛の様子を
なにげに見てみるよ。」
龍之介
「じゃ明日朝9時にマルタ前で!」
その頃、ジムは飛行機の中で日本語の本とにらめっこしていた・・・・




