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「・・・」
「心配いらない。ラト。俺も兄さんも、そんな状況になるようなヘマはしない。だが、世の中に「絶対」と言うものは存在しないんだ。それに、備えあれば憂いなしと言うだろう?」
「そうだぜ?ラト、お前が『シュピオン』の指揮を取るような事態はマジで最後の最期だ。そんな状況、死んでも俺様が許さん。だから、安心しろ。お前は手話が通じる相手が1人増えるくらいに思っておけ」
不安そうに兄2人を見上げるラトガルドに、レオポルトもノルベルトもそう言って彼女の頭を撫でた。
「それで?ラトの魔力消費は上手くいったのか?ノル」
「あー・・・ソレな。俺だけじゃ無理だった。測定不能からは回復させたが、まだまだ満タンだな」
困った様子のノルベルトからタブレットを受け取ったレオポルトは溜息混じりにラトガルドのステータスを確認する。
「・・・全然減ってないじゃないか」
「だからそう言ったろ?測定不能から回復しただけだって」
「こんなに残ってるとは聞いてない。今日、俺自身の魔力をギリギリまで使ったとしても全然だぞ?」
「これでも結構減らした方だぜ?ラトの蛇口が壊れすぎなんだよ・・・」
頭を抱えるレオポルトに、ノルベルトは肩を竦めて見せた。




