第十六話 悲しみに染まる顔
お待たせしました!第十六話です
俺は遊んだ帰り道にあることに気がついた。
母が俺にくれた大切なネックレス。
女みたいだと笑われたこともあったが自分にとっては宝物だった。
ポケットに入れていたから落ちたのだろう。
もうディルとは別れた後だったから戻るか悩んだ。
あの森は夜はとても暗いから。
でも見つからなかった時のことを考えてしまい俺は戻った。
(ああ。そうだ思い出した。俺はそこで白虎のディルに出会ったんだ)
ネックレスを探していると向こうの方でガサガサという音が聞こえた。
そちらをみるとディルがいた。
なんでこんな時間にと思って見ていた。
「あーあ。今日はなんか魔力が強いや。誰もいないし大丈夫かな」
ボン、という音がしたかと思うとディルは白虎の姿になった。
声が出なかった。
でも不思議と怖くはなかった、
いつの間にか雨もあがっていて月の光がディルを照らしていた。
白い獣毛が光っていて綺麗だとさえ思えた。
見惚れているとうっかり足元の枝を踏んでしまった。
その音で白虎ーディルは振り返る。
驚いた表情をし、こちらを見る。
姿を人間に戻し近づいてくる。
その目は悲しそうに揺れていた。
俺の前に手をかざし何かを呟いた瞬間、俺の意識は暗転した。
翌朝起きた俺は白虎のことを忘れていた。
その首には落としたはずのネックレスが下げられていた。
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