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第十一話 条件だよ
お待たせしました!第十一話です
人間じゃない。
その言葉に昔を思い出してしまった。
「なんでそれを知ってる」
「いえ、昔聞いたことがあったもので〜」
とある街外れの森に獣が出るという噂があった。
おそらくそれを目の前の彼も聞いていたのだろう。
「…だったらどうだっていうんだ」
「いえ、特に。ただ君の友人に教えてあげようと思いまして♪」
ピエロはこの状況を明らかに楽しんでいる。
「どうせタダでって訳じゃないだろ。アンタの場合」
「察しがよくて嬉しいです〜。一つ条件があります」
「…なんだよ」
「あなたにこの冷戦中のゲームを進めてもらいたいんです〜」
「ゲームを進める。…人を殺せっていうのか?」
ピエロは笑う。
「ええ♪いつまでも冷戦状態なのもツマラナイでしょ?」
「…」
人を殺めるのは嫌だ。
だがディルの心はそんな考えよりルイーダスを守ることの方を優先した。
「わかった。その条件飲むよ」
そんなことが裏で起きているなんて眠っているルイーダスは知らない。
月は不気味紅く輝いた夜の出来事だった。
ありがとうございました




