表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
218/227

第93話 決着

その時、それまでじっと黙って戦況を見守っていたジルが大きく声を上げた。


「それまで!」


攻撃を開始しようとしていたシュンがびくっと手を止めた。

ライドンも戦闘体制を解く。二人の間に輝き続けていた光もフッとなくなった。


「師匠…」


「ジルさん…」


「二人ともありがとう

もういいわ、大体わかったから」


その声は、この熱戦に対して、やけに乾いたトーンに聞こえた。

まるで練習試合の軽い手合わせを試みたかのような。


「あの、ジルさん

でも、勝敗が…」


「勝敗?」


「勝った方が、今回の対抗戦の代表になるって…」


「あ、そうね

ごめんなさい、あなたたちの本気度を見たかったの

どれぐらい代表になりたいかどうか、その執念をね

勝ち負けは関係ないわ」


その言葉に、シュンもライドンもその場に座り込んでしまった。


「はは…緊張して損しちゃったかな…」


「シュン、お前ずいぶん強くなったな、びっくりしたぞ」


「そう言ってもらえると嬉しいよ、君には本当にペーペーの頃からこの1ヵ月半ずっと見ててもらったから…」


全力を出し切ったシュンは満足そうな顔をしていた。それを見てライドンも目を細くする。


「お前の勝ちだよ、この勝負は

おれは正直、次お前がどんなリズムを出してくるかびびってた

次のターンで勝てる自信は無いな」


潔いライドンの一言に驚くシュン。


「そんな、嬉しいけどそれはないよ

本気で君に勝てるなんて」


「ああ、うらやましいなぁ

おれもそのドラムセットが叩きたいよ、どうしたら手に入るんだろう」


その言葉はこの場にいる全員が感じたことだ。


「二人ともご苦労様

シュタルクと相談して週明けにはどっちが代表になるか決めて文書で届けるわね」


ジルはそう言うと踵を返し、部屋を後にした。


挿絵(By みてみん)


(どっちが、って言った…?)


やはりジルは二人同時に代表という考えは頭に無いようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ