第91 話 シュン対ライドン 2
攻守交代だ。次はライドンが攻撃に出る。
「これはどうだ?」
BPM 130
ドンタタンタドンタタンタドンタタンタドンタタンタ
シャッフルのリズムだ。音がはねるようにスウィングしている。
今回の旅で、シュンだけでなくライドンもエイジーンから新しいリズムの薫陶を受けていた。
これは並のプレイヤーでは対応できない。
BPM130
ドンツタンツドンツタンツドンツタンツドンツタンツ
うまい具合にライドシンバルでシャッフルの表現をやってみせるシュン。
「ついてくるよな、
じゃあこれならどうだ?」
EDM 130
ドンタタンタドンタタンタドンタタンタドンタタンタ
ドンタタンタドタタタンタドタカタタンタドシャンシャンシャ
「フィルインを追加した
さらにシンバルも入れてるな、3連で」
「さすがに器用なやつだわね
シュンは、どうかしら?」
柔らかい姿勢でスティックを構えるシュン。
BPM 133
ドンツタンツドンツタンツドンツタンツドンツタンツ
ドンツタンツドタタタンタドタタタンタジャンジャンジャン!
シュンはやった。慣れないシャッフルのリズムにうまく対応している。
「シュンは本番に強いのか?練習の時よりできているな」
シュンがエイジーンからシャッフルを習ったのがつい3日前だ。
それでここまで対応できたのだからかなりセンスがいいと言える。
「行くよ、ライドン」
BPM 120
ドンタードドタードンタードドター
ドンタードドタードンタードドター
日本のロックバンドが多用するツービートのリズムだった。シュンは軽音部に入った当時から先輩にこのリズムだけは重点的に鍛えられていた。
そしてそれは、この世界においてはかなり珍しいリズムだった。
「これは…変わったリズムだな、激しい…」
「うん、ライドンにとっては嫌だろうね
足を使えるシュンならではって感じの…」
ライドンのこめかみから一筋の汗がたらりと流れる。
これは…好きじゃない。
「行くぞ」
BPM 119
ドンタンドドタンドンタンドドタン
ドンタンドドタンドンタンドドタン
「これは…少し甘いか」
「ウチなら堪えるかも…
驚いたね、シュンが押してるよ」




