第8話 グレイグ火山 8
「あ、クリス
来てたんだ、みんなも」
声の主は快活な雰囲気の若者だった。
ブロンズの短髪で、歳の頃は20代くらいに見える。
五人組はそれぞれクロニアの律動連盟の制服を着ていたが、もう一人別の洋服の男性が混じっていた。
「面白いメンバーだな
皆、正規の律動師で4種類の制服なのか
多国籍軍みたいな」
「しかも、みんないくつだ?
さすがに若すぎるんじゃないか?」
「そうね、私が一番年上みたいだし」
スーノは答えた。
「嘘だろう?
お前、ウチだと一番年下くらいじゃないのか?
信じられない」
「でしょ、
でもね、このメンバーならわたしは実力は一番下かもね…」
「何だと?」
「特にこの背の高い子は、きっとあなたより強いわ
私も信じられないのだけど」
「まじかよ…
確かにただならぬ雰囲気をしてるけどさあ…
すげえなそりゃ
で、どこのポイントに向かうんだ?」
そこはネリの出番だ。
すかさず会話に入ってくる。
「クリスさんこんにちは、ネリといいます
この地図の場所に行きたいのですが…
火口から西南へ5キロくらいの地点です」
「あぁ、ここか
ここって…」
クリスは、隣の男と一言二言会話して、またこちらに向き直った。
「こいつは地元のやつで、案内に来てもらってるんだけどさ、
今朝早くから先に行ってポイントを抑えちゃってるやつらがいっぱいいるらしいんだよ
もう少し山頂の火口に近づかないと、恐らく良いポイントはほとんど先客がいるぞ」
「え、そうなんですか?
火口の近くですか…皆さんはどうなさるんですか?」
「あぁ、俺たちはかなり近いところまで行く予定だぞ
ターゲットがレッサードラゴンじゃないからな
グレイグドレイク、もしくはワイバーンと戦ってもいいと思っている」
「なんですと?」




