第4話 グレイグ火山 4
一同の乗った馬車はグレイグタウンに到着した。
ネリは素早く宿での手続きを完了させる。
後は明日の本番への準備だけだ。
「皆さんよろしいですか?
明日の作戦を立てたいと思います」
田舎の民宿といった感じの雰囲気の宿だったが、しっかりとロビーがあり、テーブルもあった。
五人で作戦会議をするにはちょうど良い場所と言える。
当然ネリは小さなメモ帳と鉛筆を用意している。これからこの五人をまとめて本物のパーティーへと仕立てあげなければならない。
「作戦?そんなのは必要か?」
アーネスとネリは40センチ近くの身長差がある。
高所から見下ろすように、アーネスは吐き捨てた。
「え、必要です
みんなで意見を出し合いましょう」
「不要だろう
それぞれ戦って結果を出せばいいだけなんじゃないか?」
「そんな… 五人戦うんですから、ちゃんと意思疎通を合わせましょう」
「ドラゴンとはいえ、レッサーだろう?
俺1人でも充分だろう」
誰も彼に言い返すことができなかった。
アーネスの威圧感に、ただただその場で立ち尽くす四人。
「そうだな、おれも今日はもう部屋にいかせてもらう」
ライドンまで、ネリの言うことに従う雰囲気はない。
「ライドンさん、どうしたんですか?
なんでそんな…
わたし、ジルさんに作戦係を仰せつかったんです
今はわたしの言うことを聞いてください」
ネリは声を震わせている。
「馬車を待たせてる、もう行くぞ」
アーネスは外へと歩き出す。
「すまないな、ネリ
こいつと協力なんて、おれには無理だ
シュン、先に行ってるぞ」
最悪の空気感…シュンにもどうすることもできなかった。
ーーそのとき、シュンの目に飛び込んできたものがあった。
グレイグの名物…?
これだ!




