第2話 グレイグ火山 2
「グレイグレッサードラゴンは大体1メートルから2メートルの個体が多いわ
まぁ、見た目は普通のドラゴンって感じね」
「基本的にはレッサードラゴン以外には近づかないこと
まず、グレイグドレイク
これは2メートルをゆうに超える個体も多数確認されている
あなたたちのレベルでは、全員が束になっても苦戦する事は間違いないわ」
「グレイグワイバーン
こちらは、大きな翼が生えているからわかりやすいかも
5メートル近い個体も確認されている
見かけたらすぐ逃げることね」
「どちらも山頂に近いほど出現率が上がるから、ふもとの方でレッサードラゴンだけを討伐するのが今回のタスクだからね」
それぞれ真剣な面持ちでジルの話を聞く五人。
「あの、何体ぐらい退治すればいいんでしょうか?
あと、報酬はどれくらいですか?」
報酬はネリにとっては一番重要なことだ。
「そうね、運もあるから出会えないときは1日1体も遭遇できないってこともあるのよね
だから最低何体退治せよっていうノルマは無いわよ
報酬だけど、あの鬣はそのまま持ち帰って換金していいわよ数本で100,000クランほどかしら
さらに、タスクとしての討伐報酬が、一体につき50,000クラン
1日で3体倒せば450,000クランかしら
それに個体差があるけど魔石も出るしね」
「4日あるけど、初日はほぼ移動日だから2日半くらいが活動時間かしら
毎年大体100体くらいは湧いて出るからね
他にも討伐チームは多分20組はいるんじゃない?
上限は無いから、頑張って競い合って狩るのよ」
報酬の高さにビビるシュン。
ネリはやる気のスイッチが入ったような顔をしている。
「師匠、そのグレイグドレイクに対しては、タスクとしての報酬が出ないんですか?」
ライドンはそちらにも興味があるようだ。
「出ないわ
あんまりふもとまで来ないから、害獣として認識されてないのよね
ただ、私始めに言ったわよね?
レッサードラゴン以外と関わってはダメよ」
ジルにたしなめられるライドンをチラリと横目に見るアーネス。
その仕草に対しても、いちいちイライラが止まらないライドン。
「あと今の時期、火山にも気をつけることよ
山頂には常にマグマがうごめいてるわ
一気に大噴火って事はないと思うけど、一応ね」
日本で暮らすシュンにとっては、火山の怖さはよく知るところだ。
ちょっとでも何かあろうものなら、退散したほうがいい。
「一応グレイグで3泊4日分の宿は取ってあるからね
男性部屋と女性部屋で2部屋
アーネスは自分で用意があるのでよかったかしら?」
「あぁ、いい
あの辺には、別荘もあるんだ」
不機嫌な顔でアーネスを見るライドン。
シュンは単純に尊敬のまなざしをしていた。
「まあそんなわけで、アーネス馬車お借りしてもいいかしら?」
「ああいいぜ
五人ぐらいなら全然余るしな」
(ライドンとアーネスが一緒の馬車で何時間も行くのか…?大丈夫なんだろうか)
シュンは心配で仕方がない。




