第105話 告白大作戦
「タルネ、泣かないで
まだわからないじゃない」
タルネを気づかうステラ。
「ネリは可愛いのかしら?」
こくりと頷くタルネ。
「可愛い…すごく可愛い」
タルネにとってはネリの顔を思い出すのも辛かった。
「まだ出会って一週間でしょ、そこまで情が移ったりはしてないと思うわ」
「ステラ…わたしとシュン
一週間も一緒にいたことない…」
これは盲点だった。確かに一緒にいた時間はシュンとネリの方が長かった。
「いえ、あなたは彼と死線を越えた間柄よ、これは一年分以上の価値があるわ
それより何よりあなたは美しいじゃない」
「そう…かな」
タルネにとっては自分の顔のことなどどうでもいいことだった。
「そうよ、パイスだって言ってたじゃない
大丈夫、シュンの気持ちはあなたにあるわ
男ってね、こっちから気を引かない限りなんにも気づかない奴らなの
こっちから気づかせてあげる必要があるのよ」
「……」
タルネはよくわかっていないようだ。
「あのね、シュンもあなたのことが好きってこと
それに本人が気づいてないの
だからあなたの気持ちを伝えるのよ
そうすると彼も、実は自分がタルネにぞっこんLOVEだったと気づくのよ、そういうものなの」
「ぞっこんLOVE…」
「明日が勝負よ、朝イチで聖拍院に行きましょう
今日は送ってあげるわ
もう雨も弱くなってきたしね」
「…はい
ステラ、ありがとう」
「いいのよ、頑張りなさい」
二人はオームまで一緒に歩いた。タルネにとってはここまで年上の女性と親密になったのは初めてのことだ。
明日の朝…そう思うとタルネは今日は眠れそうになかった。




