少女の想い
拓人はあの洞窟へ向けて走っていた。
「守るって言ってたのに。」
ー数分前ー
拓人は警官から麻由香の話を聞いていた。
「あの子は沢山の儀式をして、沢山の魔法を使えたり、魔獣を召喚できる。そして、難しい儀式なども受けてきている。
魔力は儀式をこなすごとに増すが、あの魔力はすごく乱れていた。きっと精神面に影響がでているのだろう。
このままほっとくと、きっと暴走を始めてしまう。」
「暴走したら、どうなるんですか?」
「わからない。しかし、魔力に飲まれてコントロールが効かなくなるだろう。」
「くそ‼︎」
拓人は洞窟に向かって走り出した。
「もっと気をつけるべきだった。」
そんな事を言いながら走っていると、麻由香と出会った所に着いていた。そこには泣いている麻由香がいた。
「霜月さん、ごめん。俺、約束したのに君を守りきれなかった。」
「だから嫌だった。私は人に迷惑しかかけない…いちゃいけない存在なんだ…」
「そんな事ない‼︎」
「誰も私自身をみてくれる人なんていないの。みんな、私の魔法とかにしか興味はないんだ。私はただの道具でしか…」
すると、急に拓人に向けて火の玉が飛んできた。
「心が乱れてるんだ。」
拓人は火の玉に当たりながらも麻由香の方へと進んできた。そして泣いている麻由香を抱きしめた。
「雨音君、なんで、なんで…」
「俺は約束を守れなかった。無理やり連れていったのに、あんな思いをさせた。ごめん。それに霜月さんの事もまだ全然わかってない。」
「じゃあ、なんで追いかけてきたの?なんで怪我までして…」
「霜月さんの事もっと知りたいから。俺は君と友達になりたいから。それじゃダメかな。」
すると、麻由香の魔力が収まっていった。
「ううん。私も雨音君の事、もっと…」
魔力切れだろうか、麻由香は気を失ってしまった。




