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きっかけ

「嫌だ。雨音君もあいつらと一緒なんだ。」

そう言うと、周りが凍ってきた。

「ちょ、ちょっと落ち着いて。あいつらって誰のこと?霜月さん達に何があったの?」

すると、凍るのは止まったが、麻由香は涙を流し始めてしまっていた。

「私、逃げて来たの…」

「逃げて来た?」

麻由香は少しづつ自分の事について話してくれた。

「私は捕まっていてね、そいつらは私に沢山の儀式をやらせたんだ。でね、この子は儀式で召喚できるようになったの。一応紹介しとくね、この子は炎獣のフレイって言うの。私はフレイと一緒にこの洞窟に結界を張って暮らしているの。」

「じゃあ、街で言われてる魔獣は多分フレイの事だな。でも、なんであんなクエストが…?」

「多分それはあいつらが私を捕らえるために出したクエストよ。」

「そっか。だから洞窟で…」

「うん。さっきはごめんなさい、私色んな魔法使えるからさ、洞窟内に入ってきた人が早く出て行くようにしてたの。」

「だからあんなに気温が変わってたのか。別にいいよ。けど、このままここに閉じこもっていても何も変わらないよ。だから、外へ行こうよ一緒に。」

すると、麻由香は少し寂しそうな顔を見せて言った。

「それはできないよ。私がここからでたら何が起きるかわからないし。それに、雨音君に迷惑かけちゃう。」

「迷惑だなんて…」

すると、拓人は麻由香の手を引っ張って出口の方へある気始めた。

「えっ、ちょっと待ってよ。私は」

拓人は言葉をさえぎりこう言った。

「迷惑かければいいだろ。大丈夫だよ。俺は絶対に君を守るから、どんな事があっても。」

そして、麻由香は1ヶ月ぶりに外に出たのだった。

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