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後宮侍女の妖退治  作者: てんまる
第三章 梅漢魔編
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第十二話 梅漢魔の戯言

 今回の任務に行くにあたり、私と海俊は梅漢魔について調べた。梅漢魔には他の妖にはない、とある特性を持っている。それは奇妙なものだった。


「気をつけてください、紅娘。奴は巧みに人間の言葉を操り、騙してきまっせ」


「そうですね…気をつけねば…」


 海俊の言う通りだった。刹那、梅漢魔が私らに低い声で話しかけてきた。


「おお…人間の小娘よ…私に何のようだ…」


 ったく、全く不気味だ。妖のくせに我ら人間の言葉を操るとは…何と不愉快なことか。


 私は少々苛立った。が、対して、海俊はというと、私と違い冷静だった。彼は私に指図する。


「紅娘! 奴の言葉に騙されてはいけませんっ! 奴の話す言葉はどれもただの戯言。深い意味はないのですっ!」


 海俊の言う通りだった。が、それはそうと分かっていてもだった。男の姿をしたこと不気味な妖は、逃げる暇も与えず私に近づいていく。そして…


「小娘…お前、めちゃくちゃに可愛いじゃねぇか」


「って、えぇ?!」


 ったく!なんてことを言うんだ。この妖は。


 私はまたも、こやつの言葉に騙されてしまう。これでは奴の思う壺。が、私はまんまとこのドツボにはまる。

 

 梅漢魔は私にめちゃくちゃ話しかけてきた。


「小娘…お前は小柄で童顔…それに美しいロングヘアを持っている…めちゃくちゃ俺の好みだ」


「…って、なんですって?!」


「それにだな…スタイルも抜群に良いじゃないか。何だそれは…小柄な割に豊満なバストを持っているじゃないか…それ触らせてはくれまいか…」


「って、えぇ?!」


 ここからは少々自主規制に入る。なんとだ。梅漢魔は私の身体を舐め回すように触ってきた。なんだかくすぐったい。これでは私はこやつをどうこうすることもできまい。


 …ったく、なんてこった…


 私は正直、諦めかけた。と、その時だった。


「紅娘になんてことするっ! 死ねっ!!」


 刹那、梅漢魔の首が跳ねたっ!唐突な出来事に動揺する私。梅漢魔は仕留められたのだ。誰にって?それは当然の如くあの男によってだ!


「海俊っ! ありがとうっ!」


「このくらい容易い御用ですぜ、紅娘」


 何と言うことだ。海俊は無茶苦茶に強かった。あの梅漢魔をいとも簡単に仕留めあげるとは。


「しかし…梅漢魔に襲われる紅娘も、なかなかにエロかったですぜぇ」


「…って、なにをっ?!」


 ったく。先ほどこの男に賞賛の言葉をあげたことを訂正したい。と私は思った。

 冗談がすぎるであろうが、この最強の妖術師こと・海俊は、私の胸部に視線を送り、ニヤッと笑うのだった。

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