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鏡合わせのテオミーム? いいえ、断じて違います!  作者: 白月 仄
一 ドッペルゲンガー、現る?!
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 ──そう、桜花 咲夜は十中八九で男であることが確定した!!


 それになにより、目の前の男子は私を“桜花 咲夜と誤認している”以上、嘘を吐いている様子は見受けなられない。故に、確定で間違えない。


「……ごほっ、おい、(しき)、これはどういった状況だ? ごほっ、なんか教室内の空気が“ヘン”な感じ、ごほっ、だが?」


「ん? ああ、咲夜が、“初めてできた彼女”を自慢しにきたんだよ」

「……ごほっ、ほうぅ、オレに“初めての彼女”……ごほっ、ね……」

「ああ、そうだぜ。咲夜!

 ……………………へ?」

 ──っ!?

 J組の教室の空気が先ほどとは、また別の意味でザワつきだした。それもそのハズ。なにしろ、


「──私の“ドッペルゲンガー”さんが、お出ましのようね」

「──は? ごほっ、アンタ、一体なに言って…………、はあ?! ド、ドッペルゲンガーっ!?」


 ──『桜花 咲夜』御本人のお出まし。……しかし、まさか本当に、私と“容姿”が瓜二つ──いや、風邪マスクをしてなかったら、文字通りの────


「鏡合わせね」

「鏡合わせだ、ごほっ」


 ──しかもよ、“()()()()”私とそっくりとは! 実に、


「キモチ悪い」

「気持ち悪ぃ、ごほっ」


 ──…………っ!!


「……ちょっと、マネしないでくださいます? ドッペルゲンガーさん。」

「ごほっ、そっちこそ、真似すんじゃーねーよ、女言葉なんて遣って気味悪ぃーんだよ、ドッペルゲンガー野郎!」


 ──……は? 言うに事欠いて、「女言葉なんて遣って気持ち悪ぃ」だ?

 プチっ。


「私は正真正銘の女よ! 女言葉遣いのどこが悪いのよ! あなたの方こそ、女装なんてしちゃって、どういう趣味してるのかしら?」

「あ゛?! ざけンなよ! オレのは女装じゃねーぇ!! この恰好が、オレにピッタリと似合ってるから着てるんだよ!!」

「ふーん、そう。私ね、『浅木夢見魔工(このがっこう)』の制服が“私にぴったり似合うから”進学したのよ。だから、あなたの“服装選びのセンス”()()は、認めてあげる。でもね──」

「……ごほっ、へえー。浅木夢見魔工(ココ)に入った理由(ワケ)は“オレと同じ”ってことか。確かに“服選びのセンス”()()は気が合いそうだ。だが──」


「「──絶対に、────」」


「──はい、お二方とも、そこでストップですわ!」


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