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「──聞いて驚いてくださいまし、朝芽さん! なんと、昨日の放課後の調査で、朝芽さんの“ドッペルゲンガー”の『名前』と、その人物が所属している部活動までもが判明しましたわ!」
翌日。学校に登校し、教室に入って直ぐのこと。朝の挨拶もそこそこに、彩が先の話をしだしたのだ。
「へえー、それはスゴいね! 流石は、彩! エラいエラい!」
「当然ですわ! もっと褒めていただいてもいいですわよ? なんなら、わたくしの頭を優しくナデナデしてくださっても……──いいえ、してくださいまし♡」
──いやー、まさか調査開始一日目にして“ドッペルゲンガー”の正体に辿り着くとは、彩はお世辞抜きにしてもホント優秀である。友人として、実に鼻が高い。なので、私は彼女の要望通り、
「はーい、彩、ナデナデ~♪ ナデナデ~♪」
彩の頭を優しく撫でてあげる。
「うふふ♡ 朝芽さんの優しい手で頭を撫でられるのは実に至福ですわ♡」
──プッシュー!
それは教室内のあちらこちらから、突如として響いた音。チラリと視線を動かして見てみると、なぜか現在教室内にいるクラスメイトたちが皆、口許を押さえていた。しかも、赤いなにかが指の隙間から垂れてるし……!?
──え? ナニコレ? なんのホラー? …………あー、うん、見なかった事にしよう。私はそう結論を出して、そろそろ、彩から件の話の続きを聞くことにする。
視線を彩に戻すと、いつの間にか私の体にに頭を預けていた彩の体勢を戻し、
「それで、彩、“私の『ドッペルゲンガー』の名前”はなんていうの?」
私の問いかけに、彩は名残惜しそうな表情を見せた後、普段通りの表情つきになり、私の“ドッペルゲンガー”の『名前』を告げた。
「はい、わかりましたわ。朝芽さんの“ドッペルゲンガー”のお名前、それは────」




