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屋敷に戻り、取り敢えず医者に診てもらう。その診断結果は、
「……うむ、わからん」
だった。ま、そうだろう。なにしろ、魔法だ。詳しくは帰ってから、魔法省の立ち会いの下で、とのことに相成った。
そんなワケで、二日目。今日も燦々の太陽がギラギラと輝く。
さて、私はというと、プライベートビーチにて、実験を行う。当然、魔法の実験。
「いくよ」
「ばっちこいですわ」
「ほう」
「ってか、いいのか? デバイスなしで魔法とかさ」
上村くんの真っ当なツッコミに、私は、
「無問題よ。私、魔法取扱いの“普通免許”あるし。」
そう答える。なにより、とこまで出来るかを調べるのも一興である。
私は意識を研ぎ澄ませ、集中。集中。集中。
──今。
──ごおおおぉぉぉおー!!
「凄いですわ!」
「出た!」
「マジか……!」
だいたい十メートルほどだろうか。風の塊が駆け抜けた。
──これは、凄い。よし! もう一回!
「──待ってくださいですわ、朝芽さん!」
「? どうしたの?」
「朝芽さんの痣が薄まってますわ!」
背中は私自身には見えないので、彩の言葉を信じるなら痣が薄まっているということは──。
私は試しに、先と同じく、風を起こす。
──ヒュオオー。
なる程。
「お! 痣が完全に消えたぞ!」
「ああ、まるでRPGのMPだな。」
そういうワケか。なんとなく、理解できた。
──私はそれからも、夏休み中、魔法の練習に明け暮れた。勿論、彩たちと遊ぶ時は遊んだ。
さて、そんな日々の中、少し海遊びで夢中になりすぎ、気付くと潮が満ちて、ビーチに戻れそうにない。しかも、陸地はちょっとした岩山が聳え歩いて帰るのには難しく、太陽は間もなく沈む。
私は取り残された咲夜と顔を見合わせ、ビーチにいる彩たちに、
「おーい! 私と咲夜は、ここで一泊するから、ママとパパには大丈夫って伝えておいて!」
大声でそう伝える。すると、
「わかりましたわー! お二人とも、下手に動かず、その場で待機していて下さいまし!」
そう返ってきて、私と咲夜は一先ずホッと胸を撫で下ろす。




