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──南海の孤島。
ここはママの父──お祖父さんが私の為に購入した地図には載らない島だが、観光地としは有名な島。
メガフロートと自然の珊瑚礁を混ぜて造った半人工島で、半分以上は私のプライベートエリアになっている。
「うっわー、スゲーなマジで……」
「え? 朝芽さん、お嬢様だったんすか?」
「いやいや、私じゃなくて、お祖父さんが金持ちなのよ」
「わたくしも最初は驚きましたわ。」
飛行機を降りて、空港の建物に向かう私たち。
「いやー、ホントに義父さんには驚かされるよ」
「そうね。お父様ったら、朝芽の為にこんな島を買ってしまうんですもの。私の時は何も頂けませんでしたのに……」
先を行くパパとママも、私たちの話を受けて、お祖父さんの話で盛り上がる。そうして、空港を通り抜け、市街地へ。
街は観光客でごった返していた。
「……うっへー、人ばかりだな」
「これ、ビーチとか大丈夫すっか?」
「その辺は大丈夫だよ。プライベートビーチだし」
「そうですわ。わたくしたちだけの真にプライベートビーチですわ」
「ああ、開放的でいいところだぞ」
「ええ、誰も来ませんから、生まれたままの姿でも問題ないのよ」
街を賑わす、観光客にたじろぐ咲夜と上村くんに私や彩、それにパパとママもプライベートビーチだから大丈夫と太鼓判を押す。
ビーチ手前のホテル街。そこを横に通り過ぎ、巨大な門扉が立ち塞がる場所。呼び鈴を鳴らすと、ギギギ……と音を鳴らして門扉が開く。
門扉をくぐり抜けると、南国特有のヤシの木などの道が続き、やがて見えてくるは、大きな屋敷。
──ぶっちゃけ、こんなお屋敷とか最初は不要だったし、何でまた“私”なのかって思った。なにしろ、お祖父さんには母以外にも子が居り、孫もいる。中には玄孫までも。だが、何故か私にだけ“この島”を買い与え、剰え、屋敷までもが用意されていた。しかも、観光都市までもある始末。……ま、よくよく考えたら、折角、くれると言うとのだから、もらっておいて損はないと考えに至り、中学に入ったときに“この島”をもらったのだ。
「なっにー!? マジでメイドさん、だと!?」
「おー、マジでメイドだ!?」
「もう、お二方とも、はしゃぎ過ぎないでくださいまし」
咲夜と上村くんが騒ぎ立て、彩が窘める。ホントに男子は大袈裟なんだから……。
「お帰りなさいませ!」




