↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
31/37

41

 ──南海の孤島。

 ここはママの父──お祖父さんが私の為に購入した地図には載らない島だが、観光地としは有名な島。

 メガフロートと自然の珊瑚礁を混ぜて造った半人工島で、半分以上は私のプライベートエリアになっている。

「うっわー、スゲーなマジで……」

「え? 朝芽さん、お嬢様だったんすか?」

「いやいや、私じゃなくて、お祖父さんが金持ちなのよ」

「わたくしも最初は驚きましたわ。」

 飛行機を降りて、空港の建物に向かう私たち。

「いやー、ホントに義父さんには驚かされるよ」

「そうね。お父様ったら、朝芽の為にこんな島を買ってしまうんですもの。私の時は何も頂けませんでしたのに……」

 先を行くパパとママも、私たちの話を受けて、お祖父さんの話で盛り上がる。そうして、空港を通り抜け、市街地へ。


 街は観光客でごった返していた。

「……うっへー、人ばかりだな」

「これ、ビーチとか大丈夫すっか?」

「その辺は大丈夫だよ。プライベートビーチだし」

「そうですわ。わたくしたちだけの(まさ)にプライベートビーチですわ」

「ああ、開放的でいいところだぞ」

「ええ、誰も来ませんから、生まれたままの姿でも問題ないのよ」

 街を賑わす、観光客にたじろぐ咲夜と上村くんに私や彩、それにパパとママもプライベートビーチだから大丈夫と太鼓判を押す。

 ビーチ手前のホテル街。そこを横に通り過ぎ、巨大な門扉が立ち塞がる場所。呼び鈴を鳴らすと、ギギギ……と音を鳴らして門扉が開く。

 門扉をくぐり抜けると、南国特有のヤシの木などの道が続き、やがて見えてくるは、大きな屋敷。

 ──ぶっちゃけ、こんなお屋敷とか最初は不要だったし、何でまた“私”なのかって思った。なにしろ、お祖父さんには母以外にも子が居り、孫もいる。中には玄孫までも。だが、何故か私にだけ“この島”を買い与え、剰え、屋敷までもが用意されていた。しかも、観光都市までもある始末。……ま、よくよく考えたら、折角、くれると言うとのだから、もらっておいて損はないと考えに至り、中学に入ったときに“この島”をもらったのだ。

「なっにー!? マジでメイドさん、だと!?」

「おー、マジでメイドだ!?」

「もう、お二方とも、はしゃぎ過ぎないでくださいまし」

 咲夜と上村くんが騒ぎ立て、彩が窘める。ホントに男子は大袈裟なんだから……。


「お帰りなさいませ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。