25~34×→35
『25~34は機密保持保護法に基づき削除されました。』
──ってなワケで、残念ながら私たちが“異世界アラカタへ交換留学したときの出来事”は、国からの圧力でお話できなくなりました。悪しからず。
さて、交換留学から帰ったきた私たちは異世界で過ごした垢と疲れを取りきることなく、地球に帰ってきた翌日に一学期の終業式のために学校へ登校する。ちなみに、昨晩も彩と咲夜と上村くんは我が家に泊まった。なので、
「……はあー、とんだ異世界交換留学でしたわ……。朝芽さん、交換留学のレポートは終わりました?」
「……うん、なんとかね……。かなり夜更かししちゃって、ふわぁー、ご覧の通り欠伸が止まらないわ……」
「……ふわー、朝芽さんはまだマシだよ……。オレっちと咲夜は太陽が顔を見せるまで、レポートの作成がかかっちまってさ。見ろよ、咲夜なんて歩きながら寝てるぜ」
「……zzz……」
──なんと!? 器用な……!
ってな具合でいつものメンバー揃って登校です。
終業式も入学式同様に私はサボタージュして、人っ子一人いなくなった校舎の四階廊下で、静寂に包まれる。
終業式は体育館で行われている為、階下の二年生・三年生も全員居らず、多分、各職員室もがらんどうになってることだろう。
私は開いた窓から入ってくる遠くに見える入道雲からの雨の匂いを感じながら、
「……明日から、夏休みか……。」
窓枠に前腕を載せて、ボーッとする。これといって考えることも無く、無心で夏空を眺める。
──気付けば、いつの間にやら終業式が終わったようで、四階廊下は体育館から戻ってきた同級生たちでごった返していた。
「……教室に戻ろう……」
人の波に紛れ込み、私はB組の教室へ。教室に入り席に着くと、数分と経たずにクラス担任の鹿島先生がやって来て、一学期の締めのホームルームが始まる。
「──朝芽さん、帰りましょう」
──? ……ああ。彩か……。
「うん」
どうやら、私は寝不足がかなりたたっているようで、今日は四六時中ボーッとしている。私は席を立ち鞄を手に取り、彩の背中を追う。
校門を出て、白昼夢か現実か判別がつかぬまま、私は彩と咲夜と並んで帰る。
「……あれ? 上村くんは……?」
「? 色は帰る方が別方向だろ」
「……ああ、そうだったわね……」
昼休みはいつも四人だから、つい同じ時間帯故に勘違いをしていた。………………あん?
ぎぎぎ……、と眠気に抗って首を動かし、くわっと眠気を吹き飛ばして、
「──なんで、咲夜が私たちと一緒になって下校してるのよ!?」




