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彩にコンビニでパフェを奢ってもらい更には溜まっていた鬱屈を愚痴として零したのを聞いてもらい、彼女のお蔭で少し心を持ち直した私が家に帰り着くと、
「ただいま……?」
玄関に見知らぬ靴が二足あるのに気付く。こんな時間に客とは……。時計の針は十九時を回っている。
私は靴を脱ぎ自身の部屋に向かう前に、話し声が聞こえてくるリビングの様子を覗う。
「──……では、ご迷惑でしょうが、何卒宜しくお願いします」
「──……はい、確かにお預かりします」
ドア越しでリビング内の会話は断片的にしかハッキリ聞こえない。しかし、断片的だけでもパパが客から『ナニか』を家で預かるということは判った。
私は取り敢えず、リビングのドアの側から離れて自分の部屋へ。
部屋で学校の制服から部屋着に着替え終えたタイミングで、
「──朝芽、晩ご飯、出来たわよ」
「はーい」
ドア越しにママの声が響いた。私は即座に応答し、部屋を出てママの背中を追う。
廊下を進み、ママはリビングのドアを開けると中へ。リビングの中からはいまだにパパと客の会話する声が聞こえ、どうやら今日の晩ご飯はお客さんと一緒のようだ。私は一旦、立ち止まり、身嗜みを整える。そして、ママに続いて私もリビングに足を踏み入れる。
「こんばんは。…………え!?」
リビングに入ると同時にリビングにいるお客さんへ会釈と挨拶し、会釈で下げた頭を上げた瞬間、視界に入ったお客さんはママとパパにそっくりな別人カップル──いや、夫婦と、上村くん、そして、咲夜だった!?
思わず漏れた声はママとパパのそっくりさんにではなく、上村くんと咲夜にだ。
「こんばんは、朝芽さん、お邪魔してます」
「よう! 邪魔してるぜ」
──パクパク……。
思わぬ事に声が出ず、私は金魚のように口をパクつかせていた。
──なんで?
「──なんで、二人が家に来てるの?!」
思わず大声をだしてしまう私。しかもよ、なんで? なんで、咲夜の私服が私がいま着てるの“部屋着とまったく同じ”なのよー!?
「…………あ、いや、服が同じと言われても、オレと朝芽の服のセンスが同じだからじゃね?」
「──ひみゅっ!?」
──心の内の叫びが口から出ていたとは……!!
私は自分の口を両手で押さえ恥じいる。




