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 さて、魔法工学の実技実習の最初の授業こそは和気あいあいであったが、その次からは至って真面目な雰囲気で授業は進められた。まあ、理科の授業と似たようものと理解してくれて差し支えはない。ちなみに、魔法工学の授業のメインの進行役に黒水先生は無事に復帰したことを記しておく。

 それから早くも一ヶ月が過ぎ、期末試験を控えた七月に入った今日この頃。

 夏の陽射しも強くなり制服も夏服に衣替え、家を出る前に肌の露出が増えた分いつも以上にUVカットのクリームを塗るのが日課になった。

 そして、普段通りに四時限目の授業を終えたとき、

「──皆、教室に戻ってお昼を食べる前に、少し先生に付き合って」

 魔法工学の専門教室から出ていこうとしたところで、いろは先生からの声がかり。私は彩・咲夜・上村くんと顔を見合わせ、

「はい、わかりました」

 私が代表して応答。それを受けて、いろは先生は歩きだし、私たちはその後に続く。


 はてさて、いろは先生に連れられて辿り着いたのは、校長室だった。本館校舎一階にある三年生の教員の職員室の隣にある校長室。廊下から入る扉は重厚感が滲み出てる高級そうな木材の押し扉。

 ──さてさて、何故に私たちは、いろは先生にこのような自分たちからは縁遠い場所に連れてこられたのだろう? 憶測をすれば、クラス担任や学年主任の先生ではなく、“魔法工学の教科担当”という立場のいろは先生に連れてこられたということは、“魔法工学”に少なからず関係している事と勘繰っても間違えはないだろう。

 ──コンコンコン。

「魔法工学教科担当の土皓です。桜花 咲夜さん並びに魔法工学授業時の彼と同グループの他三名を連れて参りました。」

 いろは先生のノックと報告に、校長室内から、

「入りたまえ」

 多分、校長先生の声で入室の許可が出る。ちなみに、なぜ“多分”なのかというと、私は入学式をサボしたので、校長先生を見た事も、その声を聞いた事もなかったからだ。

 入室の許可を得たいろは先生は、ドアノブを捻り、

「失礼します」

 と、校長室の中へ。私たちも「失礼します」と断りを入れて、いろは先生に続いて校長室中に。

 さて、校長室に入ると、そこには、校長先生と教頭──残念ながら、私にはどっちがどっちかの区別はつかない──、B組とJ組のクラス担任、一年生担当の教員のまとめ役の学年主任、グラサンを掛けた警護な黒服さんたち、更にスーツをキッチリ着こなしたザ・官僚職員、そして、最後に校長室の応接セットの上座のソファーに座る“テレビのニュースなどで見た事がある『魔法省』のトップ”とその秘書官。

 ますます、頭にクエスチョンマークが飛び交う。

 そして、私たち全員が校長室内に入り、校長室の扉が閉まると、魔法省のトップな人が(おもむろ)に座っていたソファーから立ち上がり、

「はじめまして──」


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