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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
181/335

価値がない……

「……ミナ、呪いを解きなさい早く!」


「…は、はい! [ ジマジョイカ ]」


門番ちゃんは、ミナに向かい怒鳴る。


「……なんでこんな事になったのよ……説明して」


門番ちゃんは、青光を解くが、顔は怒った表情のままだった。


「……こ、こいつがソウネを食べてそれも、傷つけたから最初やめろと言ったのに辞めなかったから」


ミナは、少し泣きそうになりながら答えた。


「……ちょっと待って? 命令を聞かなかったの? 奴隷の鎖輪は、その為にあるはずよ」


門番ちゃんは、驚いた顔になる。


「……そ、そうなんですよ! それにク…618番は魔法も使ったんですよ! ほら! 私にソウネを操り傷つけたの!」


ミナは、体についた切り傷を門番ちゃんに見せた。


「……ケイゴがそんな事を?」


門番ちゃんは、ケイゴを見てみる。


「…………」


ただのデブにしか見えなかった。


「……呪いをかけていたのよね? それもジラレイドゥなんて一番強力なの……下手したら死んでいたはずよ、使ってはダメなの分かっていたわよね?」


門番ちゃんは、今までのケイゴの行いを今は信じた。


「……うっ……でも!」


ミナは、言い返す事が出来ないようだった。


「事情は分かった……彼はもう今日何も出来ないわ……この状態じゃ……私が牢屋に連れてくから、彼の目標は達成したと上に報告しといてよ? お願いね?」


門番ちゃんは、青光するとケイゴを担ぎその場を出て行った。


「……は、はい……」












「……なんで、クズが庇われているのよ……ギリッ」


ミナは、顔を歪め門番ちゃんに担がれたケイゴを睨んでいた。


「……ズル〜」


「私も気絶したら良いのかな〜♪ やだけど〜」


「明日もっと面白くなりそう〜」


囚人達は、邪魔者が消えたので嬉しそうだった。


「…………」


ソウネを頭に乗せた296番は、ケイゴが溜めたソウネの山を自分の山に追加していた。







カツン、カツン、カツン


「…………」


「…………」


「さっきまでの気持ちが全て飛んでいっちゃったわ……私すごく怒っていたはずなのに……あなたのぐちゃぐちゃな顔を見たら……」


門番ちゃんは、ケイゴを担ぎ廊下を歩いていた。


「あなたは、生きるのに精一杯で、いつも傷付いていて……泣いていた……泥人形にも勝てないあなたが、女性を襲えるとは思えないの……私もケイゴに襲われたところで……いや、分からないわよね……叔父様に……


……あなたもあの人と同じで、私を襲うの?」


門番ちゃんのその問いは、答えが返ってくることは無かった。












「ケイゴ大丈夫〜? 生きてる〜?」


「……死んだ……」


「生きてる〜! なんでそんな嘘つくの〜?」


「苦しかった……誰も助けてくれなかった……俺はただ仕事をこなそうとしてたのに……」


「……そんな事ないよ〜私側にいたよ?」


「……うそだ!! 君は俺の妄想だ!! 寂しいからと俺が作ったんだ! 俺は1人だ……この世界で俺は1人! 誰も助けてくれやしない! みんな俺を憎み蔑み殺そうとしてくる! 俺が何をしたっていうんだ? 助けようとした! 救おうと! なのに……なのになのになのになのに!! なんでこんな苦しみを味あわなきゃいけない! 助けてよ! この地獄から救ってよ! 俺は皆んなを助けようとしたんだ、そのくらいしてくれよ! なぁ!」


「……出来ないよ〜私じゃ出来ない……」


「ほら!! そうだろ?! 永光側仁なんて言ってくれたところでな! 君は、側にいない……照らしてくれるのは、シロフワさんだけだ! それもまた俺の魔法で、それを俺が妄想して話しかけるただの魔法! そうだろ!?」


「……で、でも私はケイゴの痛みを和らげようと……」


「痛み? 痛みね……辛かったよ……あの人は、俺に何か言ってたのだろう……でもそんなん痛すぎて分からなかった、周りから聞こえる笑う声が聞こえた……俺はもうここにいるという事は、奴隷落ち確定だろ? 俺を気持ち悪いと言っていたシビュターは、俺を容赦なく奴隷に落とすだろう……なぁ? だって俺だぜ?! この俺だぜ?! 分かるだろ?!」


「……分かんないよ〜ケイゴ〜いつものケイゴに戻ってよ〜私困るよ〜」


「……いつもってなんだよ……これが俺だ……君に何が分かる……気持ち悪いデブでブサイクで醜くて最低で性犯罪者で! 皆んなを苦しめて! 弱い! 弱すぎる! 雑魚で! 約束もなにひとつまもれない……今だって君に八つ当たりしているじゃないか……」


「……知ってるよ! ケイゴが気持ち悪いなんて知ってるよ!」


「……えっ?! 言っちゃうのそれ!」


「……うん!! 言うよ〜今も私に当たるし! 自分を蔑んで楽しようとしてるだけだよ〜!」


「……でも……俺だってつ「うるさい! 今私が喋ってるの〜!」 はい!」


「私にケイゴの気持ちなんてわかんないよ? だって私は人間じゃないんだもん! 私に同意を求めないでよ! 人間の悪い癖だよ〜誰かと共有して楽になろうとするそう言うところ! ケイゴはしちゃダメだよ〜ダメダメだよ〜」


「……俺だってしても「ダメ!」 そんなぁ〜」


「ケイゴは理解してもらえればそれで良いの〜? ケイゴを理解できる人なんてこの世のどこにもいないはずだよ〜だってケイゴは、別世界の人だもん!」


「……?! 知ってたの?」


「分かるよ〜一心同体って言ったよ〜? ケイゴが死ねば私も死んじゃうもん」


「……えっ?! それ早く言「私喋ってるよ!」……」


「……それでも生きようとするケイゴの気持ちなんて誰も分からないし分かろうとしないよ〜? だけど、守ってくれる人はいるよ〜みんなが皆んなケイゴをいじめる訳じゃないもん……今だってケイゴを守ろうかどうか悩んでいる人がケイゴを守ってくれた……後はケイゴがその人を守ってあげなきゃ……皆んなだって、助けて欲しいって思ってるんだから!


いつものケイゴならきっと大丈夫だよ〜!!」


「……俺は助けられなか「ダメ!」……」


「ケイゴは、それでも笑ってたよ〜綺麗な脚だ〜って、あの人可愛いとか……ケイゴは、心は性犯罪者でも、行動には移さない人だよ〜」


「それ! 慰めてるの〜?! 余計傷つくんですけど!!」


「慰めてないよ! 蔑んでるんだよ!」


「追い討ちかけてきてたのかよ!」


「ケイゴはMなんでしょ〜?」


「……いやでも今のは辛いだ「ダメ!」言い訳すら言えないこの頃!」


「ネガティブですぐ泣いちゃうし、弱くて泣いちゃうし、約束守れなくて泣いちゃうし、蔑まれて泣いちゃうし、結局泣いちゃうし」


「……泣きすぎだな俺」


「でも! それがケイゴだよ! 誰でもないケイゴだよ〜!! 人を守ろうとして泣いちゃって、助けようとした人を守ってもらっても泣いちゃうけど……ケイゴは、最後はね〜


笑って泣くんだよ〜♪ 助けてくれてありがとうって泣ける人なんだよ〜


ケイゴは、弱いけど弱くない……強くないけど弱い……弱いけど弱い……それがケイゴだよ!」


「それ褒めてるの〜!? 貶してるの〜?! 泣かせたいんの〜?!」


「だからね〜? ケイゴは、1人だけ……この世でたった1人……誰でもないケイゴ……だから共有なんて必要ないよ? 私はそんなケイゴだから側にいたいって思えたんだよ〜?


だから……戻ってきて? ケイゴ……そっちは死んじゃうから……」


光の人は、俺が立つ絶壁から手を引く。


「俺は死んだ方がみんなの為でしょ? こんな俺生きてるだけで二酸化炭素増やすし、居ない方が良いんだ……君も心の中ではそう思っているんだろ?」


ケイゴは、その場を動こうとしない。


「……私は正直者だよ? 嘘は言わないもん……人間とは違うから、嘘つく理由がないよ〜だから生きよ? 死んじゃうの私困るよ〜」


光の人は、ケイゴを引っ張る。


「……俺以外にいるさ代わりなんて……だって俺だぜ? 俺より辛い思いしてる人はいる……苦しい思いをしてる人だっている……俺は耐えられないんだ、辛くて寂しくて痛くてもう嫌なんだ……蔑まれるのは……俺は無理だ…」


ケイゴは、一歩また崖に近づく。


「……それでも、ケイゴは立ち上がれるよ! 今までだってそうだったよ〜一緒に帰ろ?」


「俺にそう言ってくれてありがとう……じゃあね? またダメって言ってくれて嬉しかった……」


「……ダメダメ! ダメだよ! ケイゴ! そっちは本当に死んじゃう!」


ケイゴは、光の人引かれてもなお崖にまた近づく。


「……こういう高いところから飛びたいって思ってたんだぁ〜おれ……またね」


ケイゴが一歩踏み出した。





「……あなたは何故、いつもぐちゃぐちゃなの……どうしてよ……」


ケイゴの足が止まる。


「……ほら、聞こえてきたよ〜」


光の人は、嬉しそうに言う。


「……どうして……どうして貴方はいつも俺を……やめてくれよ……聞きたくない! その綺麗な声は聞きたくない……俺の好きな声でこんな時に言わないでくれよ……」


「ケイゴは、やっぱり好きなんだって言ってたよ〜♪ 諦めちゃうの? このままケイゴは良いの〜?」


「やめろ! 君はいつもいつもなんで俺に構うんだ……妄想のくせに! そんな優しくしないでくれよ! 嫌になるだろ!」


「……何が〜? 何が嫌になるの〜? 口で言ってよ〜」


「なんでそんないつも意地悪するんだ……思い出してしまう……今までの日々を……辛かった異世界に……あった俺だけの……思い出が……」




「……なら、私と授業受けませんか?」


マフラーちゃんは、嬉しそうに言う。


「…………あ、いや……俺はいいから」


……そう言うことか〜前も誘われてたよな……でもそれは出来ない……


「……時間あるんですよね? 今言ってましたよ? どうしてダメなんですか?」


マフラーちゃんは、ロデーブをジッと見てだんだと顔を近づけて言う。


「……うっ、いや……時間はあるけど……」


「……けど?」


スリちゃんは、可愛い顔でロデーブを凝視する。


「…………その……」


「……その?」


マフラーちゃんは、首を傾げロデーブの答えを待つ。


「…………」


ロデーブは、黙った。


「……無いんですね? じゃあ先生に教えてもらいましょう、ロデーブさん」



「……可愛かった……」







「……師匠!」


……師匠だったのかよ! マジびびったわ〜鎧着たモンスターかと思ったわ〜……それか、お化け……


「……久しぶりね、ケイゴ……」


盾師匠は、優しい笑顔を見せた。


「…どうしてここに?」


……てかなんでそんな錆びた鎧着てるの?


「……私は、あなたの師匠だから……


……あなたに盾士になるための指導に来たわ」


盾師匠は兜を元に戻し、盾を指差した。


「……でも……いいんですか? 盾師匠は他にやる事とか……」


……それはマジ助かる……正直ロッパーに勝てる気しないからさ……でも……最初から兜脱いでてくれれば、すぐ気づけて怖くなかったのに……


「……大丈夫よ、暇だから♪


……色々と特訓方法を考えて来たから……覚悟してよね? ケイゴ」


「……はい」


「声が小さい! 師匠の言葉はなんと言ったか忘れたの?!」


盾師匠は、真剣な声で言う。


「……はぁい!」




「……盾士になりたい……」






「……なにを見てるんですか……ボーとしてないで終わらせませましょう……ケイゴさん?」


受付嬢ちゃんは、「ケイゴさん?」の所で手に取った雑草を握り潰した……


はい、先生! なにを終わらせるのでしょうか、私の命ではないですよね?


「……はい、すぐ終わらせましょう!」


ケイゴは、即座に受付嬢ちゃんの対面にしゃがみ、ソウネを取り、見て行く。


「それは、毒ソウネですよ?」


「……あ、すいません」





「……俺……最終手段使っちゃってでも、貴方の授業が無ければ何もできなかったんだ……」





「永遠に光は真っ直ぐ! 壁があっても、光が増せばその壁を溶かして進む! 友達の傍に居てあげる……


一人じゃ超えられない壁も、2人で照らして溶かせば良い……光は皆同じ速度ですすむんだよ〜だから……ず〜〜と傍に居られるでしょ〜?」



「……ケイゴ! 私は側にいるよ……困った時はシロフワさんを呼べば良いよ♪ きっと私の代わりに貴方のそばにいてくれるから〜」


光の人は、ケイゴを崖から引っ張る。


「俺に何をしろと? 俺に何度立ち上がらせるの? 寝てたって良いじゃないか……俺は生きる価値なんてないじゃないか……」


手を引かれでも、その足はゆっくりと歩んでいた。


「価値なんて誰が決めるの〜? 価値は、勝ち取れば良いんだよ〜ケイゴは、1人だけだし〜きっと同じ人がいたとしても、それはお互いに偽物で、どちらも本物なんだよ〜」


「……なら俺の方はいらないじゃないか……きっとそっちの奴の方が良いに決まってる……」


「めんどくさいな〜私困るよ〜ケイゴはケイゴでそれで良いんだよ〜みんな同じだったらきっとつまんないんだよ〜……今のケイゴはつまんないけど〜」


「ほら……」


「ケイゴは、神様なの〜?」


「えっ?」


「自分の命はケイゴだけのものじゃないんだよ〜? 必ず生きていけるよう誰かしらに見守られてきたんだよ……自分で言ってたじゃん……夢ちゃんに向かって……」


「……っ?!」





……夢ちゃん! 生きろ!! 俺が必ず見つけて見せるから! だから! 待って………




「人の事は言えて自分は良いの〜? そんなの全然ダメダメだよ〜ケイゴは、まだやり残した事が沢山あるんだよ〜?」


光の人は、ケイゴの手を握り崖からどんどん離れていく。


「……沢山って……俺に何を期待しているんだ……何一つ守れもしないこの手に……」


ケイゴは、光の人の手を握らずにいた。


「……じゃあ〜ケイゴにお願いをしとく〜♪」


光の人は、その場に止まるとケイゴの両手を掴む。


「……お願い?」


「うん♪ きっと叶わない願いだよ〜でもケイゴにだから言うんだよ?」


「…………叶わないなら別に……」


「……ううん……きっとケイゴなら……叶えようと努力してくれるよ……優しいから」


「俺は優しくない……」


「えへへ……分かってるよ〜でも聞いて?


私の願い……叶わないお願いを……」


「…………」


「……私は、ある人に無理やり契約させられて今もその契約は続いてる……ケイゴと初めて会った日……私は死にかけてたの……」


「…………」


「……でも、ケイゴがあの場で光属性の魔法を使ってくれた……だから私は今こうして魔力を得ていられる、ケイゴの側にいれば魔力をくれるから……抵抗力低いからケイゴ……」


「…………」


「私は、契約者の側に居なければ魔力を得られない……ケイゴが弱かったから、私は今も生きていられるの……だから……ケイゴ……」


「…………」


「貴方の側にいさせて? 私はもう嫌なの……人を殺すのは……ケイゴの役に立つ事は出来ないけど、照らせるから……お願い……私を生きさせて? まだ見たい……この世界を……光を……」


「…………」


「…………」


光の人は黙り、ケイゴも黙る。


「……何? 俺から魔力を勝手に取ってたの?」


ケイゴは、冷たく言い放つ。


「……うっ……でも、死にかけてて助かる方法はそれしかなかったから」


「だからってして良い事? 俺はそのせいで魔力量が減るんだよ? ただでさえ弱い俺が弱くなるんだ……それ分かってる?」


「…………分かってる〜」


「……ならやる事あるよね?」


「……何を……すればいいの〜?」


光の人はプルプルと震えていた。


「俺の側にいてくれ……永光側仁


俺を照らせ! 導け! そしてまたお話ししてくれ♪」


ケイゴは、ニヤッと笑う。


「……えへへ♪」


楽しそうな声が聞こえる。


「……俺の魔力を吸ってくれて構わない……ただでさえ弱い俺から魔力を吸ったってこれ以上弱くなるわけないしな♪ デブになってくれてもいいぞ? 女の子は少しポッチャリぐらいが俺の好きな体型だからな♪」


ケイゴは、光の人の手を強く握り返した。


「……太るのはヤダ〜♪」


キラキラと煌く何かが宙を舞っていた。


「俺は弱いし優しい奴じゃない……だけど……


女の子の脚がまだ見足りない! 綺麗な脚をもっと見たい! 笑顔だって見たい! 幸せそうに話す姿をもっともっと……遠くから見たい!」


「……ケイゴ不純だょ〜」


「だからなんだよ〜これが俺だ……そうだろ?」


「……そうだね〜」


「俺は謝りたい……傷つけてしまった人に……だからもう少し生きてみるよ……」


ケイゴは、決意を決めた顔になる。


「……うん♪」


光の人は、ケイゴの手を更に強く握った。


「君にはまた助けられた……だから今度は俺が助ける番だ。


待ってて……罪を償ってくる」


「……分かった〜♪ 期待しないで待ってる〜♪」


「……俺に期待はしない方が良いさ♪



……だって俺だぜ?」


ケイゴは、そうニヤけると目を閉じた。


「……じゃ、起こすよ〜!! ふん」


ケイゴは、可愛い声を聞きながら意識を覚醒させた。

少し光の人のこと書けた……

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