就職先……
「……618番は、ラトさんと何を話していたんだ?」
「…そ、それは……色々ですよ……」
ケイゴは、牢獄の通路を闘花囚群とシビュター達と一緒に仕事の場所へと進んでいる中、シビュター1からそう聞かれる。
「あの人は、凄く強いんだ、知っている人は少ないけど……618番が罪を犯す前にどう言う間柄だったのか少し気になってな……戦闘の花嫁に最初に挑んだMTL級と言われていて、フムロマスタには最強と最弱がいるギルドとして少し前は、注目されていた……最弱って言うけどMTL級、勝てる人はすくないだろうけどね」
シビュター1は、何やら嬉しそうだった……最弱? 俺も最弱だよ? 今のところ誰よりも弱いんじゃないかな? 注目する?
ケイゴは、少し対抗心を燃やす。
「トラリスは、生まれた時から決まってるんだ、知ってるだろ?」
「はい……」
……知らない……どうでもいいし……
「そして皆その職業は一生その職業で終わる……でもスキルは凄いんだ、そしてそれを極めた人があの人……やっぱり純粋に強い人には敵わないらしいけど、職業をその場で転職して戦うんだ……俺はすぐ気づいたけど、最初された側は、あり得ない現象を目の当たりにする事になる……」
シビュター1は、まるで憧れを目の当たりにしてるかの様にいう。
「……職業を選んで戦える、戦闘中にですか?」
「そう! ラトさんが言うには、それでも弱点もあるそうで、戦闘の花嫁には全く通用しなかったって言っていたな〜……」
シビュター1は、そう闘志を燃やすかのごとく笑む。
「…………」
……何でそんな話するの? 怖いんだけど……
ケイゴは、シビュター1から少し離れる。
「……618番、奴隷にならないようにな? 奴隷は知っていると思うが……物だ、動く物……落ちたが最後……死ぬまで主人には逆らえない……お前のつけてる奴隷の鎖輪は、その予行練習みたいな物でもある、気をしっかり持たなきゃ心も奴隷に染まるぞ? 分かったな?」
「…………」
……え? 俺に奴隷になるなって……
パフンッ!
「……いっ!」
「……返事を忘れるな……忘れたのか? ケイツさんにされた事を」
シビュター1は、囚人服の上から腹を叩く。
「…………はい」
……もうあれは食らいたくない……あれに比べれば、この人のは……
「いくぞ、618番……お前の仕事場は俺が選ぶ……付いて来い」
「……え? 「返事!」 はい!!」
ケイゴは、シビュター1に強制的に返事をさせられた。
……俺が選んでもいいんじゃ、これでノルマ達成出来ない仕事選ばれたら奴隷落ちですが……奴隷になるなと言ったりこの人何なんだよ……そんなの選んだら恨むからな……奴隷になったら、綺麗な女の子の所有物になれるならいいけどさ……冗談だよ? 本当だよ?
本当だよ?
ケイゴは、シビュター1に連れられ闘花群とは別の場所に移動する事となった。
「……ここが618番の仕事になる場所だ、もう始まっているから、後は聞くなりなんなりしてまた明日にな?」
シビュター1は、去って行った。
「……ちょ……」
……ここで放置ですか……はぁ……仕方ない、俺に出来る事をしよう……
「…………」
ケイゴは、仕事場と言われた室内に入ると、そこは25人くらいの囚人が、一生懸命に何かをしていた。
「……あの人に聞くか……」
ケイゴは、ウロウロしているシビュターの人に近づいていく。
「……そこ! 手を抜かない! 奴隷に落ちたいの?」
それは女性の声だった。
「…あの、すみません」
……俺は何をすればいいのか教えてくれるのかな? ほら……適当に言われても俺、対応出来んぞ?
「……618番……」
シビュター女性は、あからさまに敵対心のある顔で俺を見た。
「…………」
……そんな目……その目は……
ケイゴは、自分に向けられた目に、ギルドでの皆んなから向けられた目が被り、怯んで動けなくなる。
「……空いているところに行きなさい……説明するわ」
シビュター女は、そう冷たく言い放った。
「……はぃ……」
ケイゴは、空いている場所を見てその場に移動した。
「……ここにいる囚人と一緒の事をしなさい……」
シビュター女性は、そう言うと離れていく。
「……まっ……ぇ……」
ケイゴは、シビュター女を引き止めようと呼ぼうとしたが、向けられた目が頭をよぎり声が出なくなる。
「…………」
……これは……そう言う事だよな……あえて、ちゃんと説明しなかった……俺を見た瞬間に番号が出たって事は……俺が何をしたかを知っているんだ……性犯罪者だもんな……女性から見れば最低のオークにしか見えないよな……
周りで作業する人達の物音が聞こえ、切迫感に襲われて行くケイゴ。
「……どうするどうする……」
ケイゴは、焦る。
「……まずは……状況の確認だ……何をしているんだ……」
ケイゴは、横の人を見る。
「…………」
横の人は、草を分けていた。
「……あれは……ソウネ……」
すると、隣の人がこちらを見てきたのでケイゴは、サッと顔を下にする。
……ソウネが山のようにあった……雑草も込みで……と、言う事は……
「……ソウネの選別……」
ケイゴは、確信した。
「…………」
……それなら俺でも……先生……貴方のおかげで俺はまだ生きれるかもしれない……
……ウソつき……ずっと、そう言う目で私を見てたんですね、ケ……あなたは……
「…………」
ケイゴは、手を握りしめた。
「…………」
……どこから取ってどこに置いているんだ?
ケイゴは、周りを見渡しどう他の人達が動いているのかを観察していく。
「……?」
そして、ある事にケイゴは、気がついた。
「……ぉぅ……」
それは……ここの仕事場にいる人のほとんどが……
「……女性……」
ケイゴが連れてこられた場所は、山の様にあるソウネを選別している、囚人達とシビュター、ケイゴを除く皆が……
女性だった……
「……これは……これは……天国?」
いや……地獄だ……今日奴隷になるわ俺……
それは、シビュターと囚人達数名から向けられた視線が殺意のある……
……死線だった……
ハーレム展開おめでとう!
これで他の小説と同じ主人公みたいだね♪




