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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
175/335

変わらぬ物……

「…………」


……あれだ、俺はステータスカンストが999という認識が違かったって事だろ? 初期値1000という事は……


結局、俺が最弱じゃん! 何それ?! 俺まだ職業脚フェチだぞ!! 職業と言えるのか? いや言えねー!! てか、人に言えるようなものでもない! 見られたくない人に見られまくったけど……最弱職は脚フェチだ!


ケイゴは、闘花囚群皆が嘆いている中1人その場に立ち尽くして己の弱さに呆れる。


「……ん? 618番お前はそこまで気にした様子がないな……」


ケイツは、1人立つケイゴにそう言ってきた。


「……い、いや……はい!! 凄く嫌です!!」


ケイゴは、自分の腹を触り、また殴られたくないのでそう答えた。


「……どっちか分かりづらいな、ちゃんと答えるようにしろこれからは……いいな?」


ケイツは、眉をひそめながらケイゴに言う。


「はい!!」


あんたがはいって言えと言ったからだろう! こっちだってどう答えればいいのか分からんわ! でも俺は気づいたんだ……


囚人となった今……俺はこれから……


職業が脚フェチじゃなくなると!! そこは俺にとって嬉しい事だ……囚人になって嬉しいって何だよ。でも考えてみてくれ、他人に言えるか? 俺の職業脚フェチです! なんて言えるわけないだろ? でも、囚人ならまだ言えるそう言えるのだ。胸張って言えないけど、言える職業なのが俺にはメリットなんだ。


それに999は上限で引き上げる事が出来ないが、囚人になれば1000になると言う……たかが1されど1だ! よくあるだろ? RPG系のゲームには、レベルマックスからステータスを1ずつ上げるアイテムとか! それよ! 集めるのめんどくさくてしなかったけどね!


「…………」


ケイゴは、己の弱さに気づき、それを強化する方法が閃いた事で、少しテンションが上がっていた。


「……あとは618番だけだな、よろしくお願いします……ラトさん」


ケイツは、トラリス男にそう言った。


「……え、えぇ……分かりました」


ラトさんは、曖昧な返事を返すと俺の前に立つ。


「……参りましたね……貴方は実に困る人だ……」


ラトさんは、俺にしか聞こえない程の声で言う。


「……え? どうかしたんですか?」


ケイゴは、ラトに聞こえる声で聞く。


「……少し試してみましたが、やっぱりダメでした……脚フェチさん」


「…………」


「脚好きすぎですよ……脚フェチさん」


「…………」


「脚フェチさん? 聞いてます?」


「…………」


「言ってる意味分かりません? あなたは……


囚人になれません……転職はしたくないのですね……」


「…………」


女神様ーーーー!! なんて呪い掛けてくれたんだよ!! 今囚人だよ? 捕まってるんだよ? 罪おかしたんだよ? ねぇ! 俺は脚フェチだけどそこまでじゃないからーー!!


ケイゴは、微笑む女神様を思い出しツッコンだ……脚は鮮明に思い出そうとしていた。


「……すみませんが、囚人になったフリしてもらっていいですか? ここでカードを見せる機会はありませんから」


ラトさんは、そう言った。


「……え、あ、はい」


だから! 囚人のフリってなにーー?! 囚人だよね? 俺……えっ? 違うの? そうだよね? あれ? 訳わかんなくなって来たんですけど……


ケイゴは、自分が何なのか分かんなくなった。


「 [ トラリス 職を拒む者に永滅の権利を行使する……無職


重ね


最底辺に堕ちる者に転職を……囚人 ] 」


ラトは、皆にかけた魔法をケイゴにも掛けるが、魔法陣が展開することはなかった。


「……ん? ラトさん今魔法が掛かってたんですか? 」


ケイツは、ラトに問う。


「……えぇ、ちゃんとなりましたよ?


……体が重くなったと言ってください」


ラトは、ケイツに答えた後、ケイゴに小声で指示を出す。


「……あ、か、体が重くなった……」


……ナニコレ、罪悪感ぱない……罪人だけども……そもそも元から重いですけどね!


「……よし、これで全員囚人になったな」


ケイツは特に怪しむ事もなくそう言った。


「……ふ〜……次は脚フェチやめてもらえます?」


ラトは、ケイゴに小声で微笑む。


「……やめたいんですけど……」


……何なのこの人……前も何かと無理な事を言ってくるよな……上限になっているって言うのに強くなれって……ギルドを助けてくれた人で感謝してるけど……それに……






あの……私がケイゴさんに渡した紙を見せてもらってもいいですか?



……えぇ……いいですよ



……クシャクシャですね……



……すいません……



いえ、持っててもらえてるだけでいいんです……それだけで……いいんです



……ケイゴさん……



はい? 何でしょうか



……私と一緒に頑張りましょう。


選別出来るようにしてあげますから♪



はい! よろしくお願いします先生



任せてください





「……ラトさんと呼べばいいですか?」


ケイゴは、真剣な表情だ。


「はい、私はラトですが……」


ラトは、ケイゴの表情が変わったのに気づいた。


「……ありがとうございました」


ケイゴは、頭を下げる。


「…………」


ラトは、言葉の意味を理解しようと考えていた。


「……ラトさん、仕事は終わったのでこれが今回の分です」


「……あ、すいません」


シビュター1が、ラトに話しかけジャラジャラ音のなる袋をラトに渡した。


「……それは、どうい……」


ラトが振り返った時ケイゴは、闘花群の方に歩んでいた。


「……どうかしたんですか? ラトさん?」


「いや、何でもないです……それでは私はギルドに戻ります」


ラトは、そう言い集会室を出て行った。











「……もう一度……笑いかけてもらいたかった……」


ケイゴは、ソウネを顔の横に持ち嬉しそうに笑う人を想い……囚人じゃなくても、自分の意思で囚人になると心に刻んだ。

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