転職は……
皆さま読んでいただきありがとうございます!
170話……到達いたしました……長いようで短いような……
と、言う事で、ケイゴの補欠戦記……もう辛すぎです、ケイゴが不憫で仕方がないですが、これもまたケイゴの選んだ道……これから彼に祝福があらん事を祈って書きます……どうぞ!
2人の戦いは、すぐに決着を迎える……
「なぜ職業と言うものがあるのかしっているかい?」
「……はぁ……はぁ……」
トラリス男は、綺麗な姿勢で立ちそういう。
「人は1人では生きていけないからだよ……ギザナくん……」
「……クソーー!! 何故勝てねー!!」
ギザナは、地面に片膝をつき棍を支え棒にしていた。
「私は、トラリスと言う職業でそして、この職業以外になる事は出来ないんだ……」
トラリス男は、ギザナを無視して続ける。
「……じゃあなぜ! 拳破士が使えるスキルが使えるんだ!! お前は魔戦士と言ったり剣魔士の技を使いやがるんだ!! ふざけんじゃねー!!」
ギザナは、もうヘトヘトの様で、叫ぶ力も弱い。
「……さぁね……それを知りたくば、MTL級になり、自分で紐解くといい……MTL級、最弱の私に勝てたらすぐなれるさ」
トラリス男は、怖い笑みをした。
「……<| 職転換 |> 我が道に戻る……トラリス」
トラリス男はそう呟くと、何となく元に戻った感が出た。
「……さぁ、転職は考えてくれたかな? 君達はこのギルドに不必要だ……」
トラリス男は、そう冷たくギザナ達、闘花群にそう言った。
「……ま、まさか、ボスがやられるなんて……クソ、まだ復讐出来てないのに……」
「俺の人生が狂ったのはこのギルドのせいだって言うのに、また狂わされるのか……」
「チクショーー!!」
闘花群は、嘆く。
「……やりやがったぞ……あのギザナを……」
「私、あの人の見方変わった……カッコいいわ」
「……僕もあの人の様に……君を守れる様になりたい」
「サイロ……ごめんなさい私、あなたを……生きて私のそばにいてくれればそれでいいわ……」
「……ふっ、ああ言う人が……世界を変えるんだろうなぁ……俺の見てた世界が変わった様にな♪」
冒険者達は、皆トラリス男の姿を見て、嬉しそうに話していた。
「……シビュターに連絡を……」
「はい!」
トラリス男は、頑丈そうなロープを取り出しギザナを捕縛しながら、近くの受付嬢に指示を出す。
「他の犯罪者達も、こちらに来なさい。
怪我したくないのならば……」
トラリス男は、ロープをピンッ!と張りながら怖い笑みをした。
「……終わりだ……クソ……」
「…………」
闘花群は、抵抗する事なくトラリス男に縛られていく。
「……ボスが……ま、負けるなんてありえないですよ……」
「早く行けっす! もう顔を見たくないっす!」
デメリが、驚愕の顔で言うのをノエちゃんは、突き飛ばす様に押し返しすぐさま離れる。
「……くぅ〜〜!!」
デメリは、悔しそうに爪を噛む。
「……これで全員ですね」
トラリス男は、闘花群を縛り上げそう呟いた。
「アンタ! 助かった! ありがとう!」
「ありがとうございました!」
「……僕は、貴方を目標にして強くなります!」
「助けていただきありがとうございました」
冒険者達は、トラリス男を囲みお礼を述べていく。
「……いえ、遅れてすいませんでした。私を目標にしては行けませんよ、MTL級最弱の私ではなく、MTL級最強の戦闘の花嫁を目指しなさい……彼女に勝てる人は居ないだろうけど……」
トラリス男は、優しげに笑み冒険者達とサイロにそう答えた。
「…………」
ルン先輩は、冒険者達が密集している外側から、トラリス男を見ようとチョロチョロ動き回っていた。
「…………」
ある受付嬢は歩み、ある人の前で止まる。
「…………」
その人物は、未だに地面に顔を突っ込みお尻にヒカルンを乗せ、背中に足跡があるデブだった。
「…………」
受付嬢ちゃんは、お腹の下あたりで手を組み、一定の距離を開け見ていた。
「……先輩……そんな醜いオークほっとけばいいんすよ」
ノエちゃんは、受付嬢ちゃんの隣に立ち、醜いオークを蔑んだ目で見て嫌そうに言う。
「……うん……」
受付嬢ちゃんは、そう言うと静かに振り返り、その場を離れていく。
「……あれは何だったんすか……助けようとしてくれたのは嘘だったって事っすか……最低っすよ」
ノエちゃんは、そう言い近くに落ちていた花柄の可愛い手拭いを拾い上げた。
「……オークより酷いっす……」
ノエちゃんは、そう最後に言うと受付嬢ちゃんの後を追った。
ギシッ……
「……もう1人いたようですね……脚フェチさん……」
バキバキッ
トラリス男は、地面に埋まる男を掴み引き抜いた。
「……貴方は彼女が気にかけていた……これからが楽しみとね……なのにこうなってしまったのは凄く残念です……牢屋で頭を冷やしてきなさい……」
ケイゴは仰向けに寝かされる……顔は木の破片などが刺さり傷だらけで、何とか目に入ることはなく失明はしてなさそうだった。
「……あ、あの……」
「ん? …お体は大丈夫ですか? ルンさん」
トラリス男が呼ばれ振り返ると、ルン先輩がズボンをギュッと掴み立っていた。
「おかげさまで、大丈夫です……」
ルン先輩は、まだ胸を弄られた感覚が残っており、あと、そこに横たわる男に渡され訳もわからず飲んでしまった汁が脳裏にあり、大丈夫とは言えないが、嘘をつく。
「……血が……これで取れましたよ、キズは無さそうですね……」
「えっ?!」
トラリス男は、ルン先輩の顔についていた血を、取り出した手拭いで優しく拭いてあげ、傷がないか頬を撫でられた。
ルン先輩は、その手を掴む。
「……ルンさん?」
「私を転職させてください……」
ルン先輩は、その手を掴み離さないでゆっくりと自分の胸に持っていく。
「手が、触れちゃってますよ……それに、転職って、ルンさんは受付嬢として優秀な人であり、彼女のギルドにひ「違うんです! そうじゃないんです」
トラリス男は、少し慌てた様に言うが、途中、ルン先輩が、それを止める。
「……じゃあ、何が違うのですか?
私の手が……触れ……手ん触は、柔らか…いや、私には、あの人が……」
トラリス男は、手を抜こうとするが余計に胸を触れてしまうので自分の中のもう1人と戦っていた。
「……受付嬢は、私にとって天職です……
でも、そうじゃなくて……わ、私の……」
ルン先輩は、顔を赤らめ、でも、しっかりとその手は離さず、トラリス男の目を見てでも震えて……それでも彼女は自分の思いを……
「…私を! 貴方の花嫁に、転職させてくだしゃい!」
彼女は、涙を流し、今までにないほどの気持ちを込めて告白した。
「……っ?!?!………っ?!」
トラリス男は、驚愕の顔で、更にまた仰天な顔になる。
「…私の名前は、ルンと言います! ギルマスではなく、私を花嫁に選んで下さい!!」
ルン先輩は、心の中に溢れる想いを自分の勇者様に告げた。
「……なっ!!!!」
トラリス男は、天変地異な顔になる。
「……言いやがったぞ……名前を……」
「……あぁ……」
「彼女は……本気よ……彼に自分を託したんだから……」
「……おお」
「「……おおお……」」
「「「「「「おおおおーー!!」」」」」」
冒険者達からの歓声が上がり2人を囲む。
「……ルン先輩……とうとう見つけたんっすね……先輩」
「……えぇ……良かった」
ノエちゃんと受付嬢ちゃんは、嬉しそうに身内には優しく、他人に強く当たってしまう先輩を暖かい目で見守っていた。
「……ま、待ってください! ルンさん、私はその……」
トラリス男は、巣の顔になり言う。
「……いきなり言われても困ります……それに名を私に言ってしまうなんて……」
トラリス男は、困った表情になる。
「本気なんです……私は、貴方が好き! だから「ごめんなさい……」……」
ルン先輩の必死の弁明に、言葉を重ねるトラリス男。
「「「「「「…………」」」」」」
(……今いい感じだったのに……)
ギルドにいる皆が、闘花群も残念な空気になる。
「…………」
ルン先輩は、顔を下げ涙をポタポタと垂らす。
「……ルンさん……私にとってあの人は……憧れで今も好きなのです……それは変えようのない事実でこれからもずっとそうでしょ……」
トラリス男は、優しく言う。
「……私はもう、貴方しか考えられない……
っ!!」
ルン先輩は、トラリス男の手を離し、ギルドの扉に向かい走って行く。
「待ってください!! まだ話は終わってません!」
トラリス男は、ルン先輩の手を掴み引き止めた。
「……聞きたくない! もういい! 聞きたくない!!」
ルン先輩は、その手を振り払おうとした。
「…………」
ギュッ
トラリス男は、ルン先輩を引き寄せ抱きしめた。
「……っ?!」
ルン先輩は、トラリス男の胸に抱かれ、固まる。
「「「「「「……おお〜…」」」」」」
ギルドの皆が関心する。
「私は、それでも……叶わないと知っている……彼女は、自分を倒せる人にしか心を託さないと……私には無理でした……
私と貴方はまだ何も知らない……ここまで言ってもらいながら無下にするのは、トラリスとして恥になります……」
トラリス男は、ルン先輩の肩を持ち、胸から離すして顔を見る。
「……私とまずは、知り合いましょう……
転職はまず……話し合って決める事が大切ですから♪ ルンさん」
トラリス男は、そう微笑んだ。
「……不束者ですが……この先もずっと宜しくお願いします」
ルン先輩は、涙を流し大切に答えた。
「……はい、……それは違「おめでとう!! 幸せになれよ!!」 あ、いや「先越されちゃったわ〜♪ 幸せにね♪」 だから、ま「僕も彼女を幸せにしてみせるます、貴方のように!」まだ幸せにして「もう! サイロ気が早すぎよ♪」 聞いて! 私はまだ「ルン先輩! 良かったっすね! 今度お祝いに料理をご馳走するっすよ♪」……「羨ましいぞー!!俺もカッコ良ければクッーー!!」」
トラリス男は、数の暴力に屈した。
「……私の勇者様♪」
ルン先輩は、涙を手で拭きながら嬉しそうにそう言った。
そして……しばらくした後、シビュターが来て闘花群達は、本部へと連行された……
……顔の血だらけな男も一緒に……
「…………」
解体室にて、何もない空間からいきなり人が現れた、その人物はブレイクだった。
「……僕が出る必要はなかったようだな……
醜いオーク……」
ブレイクの左手には……大きな盾を装備していた。
光には影があるように、幸せになれるものと幸せを掴めない物があるのが辛いところですね……
みんな幸せになれたら良いのに……




