一度ある事は……
「……はぁ?」
ギザナは、構えを解き固まる。
「……だから! 俺もセックスしたい!」
ケイゴは、親指を指したまま言う。
「そ、そうか……だが、それは無理な話だ、闘花撲棍群はこのギルドに恨みがある同志でしかなれな「あるぞ! 恨みが」……ほう?」
ギザナは、ケイゴに関心を持つ。
「……俺はこのギルドいや! あな…お前に恨みがある!」
ケイゴは、今まさに襲われているルン先輩を指差しながら近く。
「なんの恨みがあるんだ? それ次第によっては、仲間に入れてやるぞ」
ギザナは、棍を肩に担ぎ言う。
「……あぁ……もう恨みすぎてやばいくらいある……どいて、そうそう……ありがとう」
ケイゴは、ルン先輩を襲う男達に近づきその場をどかしていく。
「俺は! このひ……じょ…こ、この女に! 字も読めないのに! 本を読んでソウネを選別しろと言われたんだ!……これ着て……うん」
ケイゴは、上着を脱ぎ、それをルン先輩に着させる。
「……え?」
ルン先輩は、訳もわからず着た。
「……分かったが、なにしているんだ? テメェもしかしダマ「待って! フェチだ!」……あ?」
ギザナは、ケイゴの行動を見てまた棍弐置牙を喰らわせようとしたが、ケイゴからの待ったがかかり止まる。
「……宣言しよう! 俺は、ゆっくりと服を脱がせ……恥じらう女性を無理やり犯す! その工程が好きだ! 仲間に入ってもいい条件は揃えたはずだぞ? えっと……誰でしたっけ?」
ケイゴは、ギザナに聞く。
「……おぉう、俺は! A級冒険者ギザナだ、覚えとけ」
ギザナは、ケイゴの宣言を聞き少し怯みながらも答えた。
「……ギザナさんですね……それにまだありますよ! 俺がこのギルドを憎んでいるのは!
これ飲んで……回復瓶、瓶は返してありがとう」
ケイゴは、顔にしわを寄せ怒りながら、ポケットに入れていた回復瓶をルン先輩に渡し飲ませた後、瓶を回収した。
「……何してる! 何飲ませてんだ、やっぱりお前「……俺の汁だ!」…なっ!」
ギザナは、ケイゴの発言にまたも怯む。
「……ブブー!! 嫌ー!! 飲んじゃった〜!! うおぇ〜!!」
ルン先輩は、その場で吐き出そうと一生懸命に手を口の中にっこんだ。
「……俺は、あのギャルっぽい人に! タメ口で無下に扱われた! 普通は、ソウネの選別をしてくれるんじゃないのか? なのにそれをしてくれず、俺にさせた! 最低だろ! 勘違いもさせやがった!」
ケイゴは、ノエちゃんを睨み言う。
「……は、はぁ? 私そんな勘違いさせるようなことしてないっすよ! 最低なのは、お前の方っすよ! 見損なったっす! ケイ…いや! オークっす! 醜いオークっすよ! ブレイクさんの言ってた通りだったっす!」
ノエちゃんは、ケイゴを睨み蔑んだ目でそう言った。
「……っ……ほら! 今も恨み倍増だ! これで仲間に入れてもらえるよね! ギザナさん!
そう! 俺はオーク! 女を犯し汚し! くっころさせて孕ませる!! はっはっはっ♪ 嬉しすぎて涙が出るぜ!!」
ケイゴは、四股のポーズで高らかに笑いながら涙を垂らす。
「……そ、そこまでしたいのかお前は……」
ギザナや闘花群も、その男を見て軽蔑した眼差しだった。
「最低よ! 人間のクズ! オークより酷いわ!」
サイロを抱く彼女さんから殺意の目で見られるケイゴ。
「……クソヤロー死んじまえ!」
「そうよそうよ! あんたのような人間は人じゃない!!」
「オーク!」
冒険者達からもケイゴを蔑む声が飛ぶ。
「……ぎゃーはっはっ! いいね! 合格だ! お前も俺らの仲間にい「まだあるぜ、俺がこのギルドに恨んでいるのは……」……聞こうじゃねーか♪」
ギザナは笑い、ケイゴは、まだ続けようとする。
ポンッ! ポンッ! ポツリ
ケイゴをスポットライトのように照らすオレンジのヒカルンがケイゴの頭をポンポンぶつかって最後に張り付いた、右斜めに。
「……そこの受付嬢ちゃんだ……」
ケイゴは、受付嬢ちゃんを見る。
「…………」
受付嬢ちゃんも、ケイゴをみる……が……
それはもう、今までケイゴに向けていた目とはかけ離れていた。
「……お? いた奴いたのかあの乳女に……」
ギザナは、そう呟き笑む。
「……すーはぁ……俺は貴方の授業がす……」
ケイゴは、口を閉じる。
「……ウソつき……ずっと、そう言う目で私を見てたんですね、ケ……あなたは……」
受付嬢ちゃんは、ケイゴの名を呼ばず、もう聞く耳を持つことはなかった。
「………ヒ♪」
ケイゴは、笑んだ……歪んだ笑みで。
「……無いのか? ウソつくんじゃねーよ」
ギザナは、ケイゴに近づき肩を抱き寄せた。
「まぁ、合格だ! 闘花撲棍群に同士が加わったぞ♪ さぁ! 復讐と行こうぜ! 初めはお前にやろう、脱がせるのが良いんだろ?」
ギザナは、肩に抱くケイゴにニヤニヤと言う。
「……はい……たまらなく好きです」
ケイゴもニヤける。
ケイゴは、そう言いルン先輩に近づいていく……ニヤケ気持ち悪い顔で、ゆっくりと。
「……最低よ! こんなの自分から脱いでやるわ!」
ルン先輩は、ケイゴに渡され着た上着を自ら脱ぎ捨て下着姿となる。
「…あ……着させた意味が……ダメだよ着なきゃ……」
ケイゴは、一瞬固まったがルン先輩に近づき、また上着を拾い上げ着させようとする。
「……嫌よ! 着ない! 着ないんだから!」
ルン先輩は、身体を丸め身を守る。
「着ないと……見えちゃうから! ね? 着てくださいお願いしますから! 見えちゃってるから!」
ケイゴは、慌ててルン先輩に着させようとするが触れように触れられないようで、目を片手で抑えながらおどおどしていた。
「……何やってんだよ……お前ら……」
ギザナは呆れていた。
「……もういいだろ……遊びはそのくらいにして復讐と行こう、さぁ同士達よやっちまえ!」
ギザナは、指示を下した。
「……いや……」
ルン先輩はそう呟く。
バキャッ!
「グブァッ?!」
ケイゴは、木の床に頭から埋まる。
「……はぁ?」
ギザナは、今起きた事に呆けた。
「……君は期待してたのになぁ……脚フェチさん……がっかりだよ……」
ケイゴを地面に左手で埋めている人物がそうつまらなそうに言った。
「だ、誰だテメェ!!」
ギザナは、その人物から飛び引いて棍を構えた。
パサッ、ペラペラ〜
「私ですか? 私はあなた達を転職させに来たんですよ……囚人にね」
男はペラペラと本を開きそう言った……
その人物は、職業を変える職業……トラリス男その人だった。
ケイゴ……壁に飛ばされて今度は地面に……
そして、この人を忘れてる人手を上げて〜
……スッ!




