逆襲と復讐
緋絽です!
茂みから出ると、セダはぼくたちを見て笑った。
「リュカ王子、またやられに来たんですか」
「逆だよ」
【純白】を出す。
「お前をやりに来たんだ。セダ」
セダは腰を下ろしていた岩から立ち上がる。
「前にも言ったはずです」
セダはぼく越しにカナタに言った。
「ナメた事を言うなと。これは行動も含まれますよ」
「あの時の俺なら、な」
カナタが不敵に笑う。
「あの時?あれからたった数日で俺に対抗できる力が身についたと?」
カナタはぼくに目配せすると、ヒラヒラと指輪をしているほうの手を振った。
ぼくはそれを見て微笑む。
『リュカ』
肩に乗っているミオが光る。
それは飛び降りるとぼくより少し大きい人型になった。
『私も加戦しよう』
『それなら我も力を貸そう』
ギオウも人型になる。
「1対4ですか。そうでもしないと勝てませんか?」
セダがせせら笑った。
「勝てるさ。だけどぼく達はお前を半殺しにしないと気がすまない」
チラッと目が金色に変わる。
「ぼく1人でもできる自信はあるが、皆もやりたいだろうなって思って手伝ってもらうことにしたんだ」
『止めは刺さぬ』
『それはリュカのやることだ』
「ありがとう」
「天界の者が復讐ですか」
「セダ、お前だってそうだろう」
セダの顔が険しくなった。
「俺のは復讐じゃない。取り戻す為にしているんです」
フンと鼻で笑う。
――――――と、セダが切りかかってきた。
よけて剣の柄で後頭部を叩く。
セダがよろめいてこっちを見た。
「来い、セダ。“ガネル達の友達のリュカ”として戦ってやる」
指を曲げて挑発する。
すぐにセダは切りかかってきた。
「ミオ!」
ミオに向かって叫ぶ。
まずはミオの番だ。
カッとセダに光が飛んだ。
『まずは私が相手になろう』
美しい中性的な顔立ちに似合わない怒りの目の色。
美しいものが怒ると怖いらしいが、どうやら本当のようだ。
セダがミオを睨む。
「よくも………俺の邪魔を………」
セダがミオに切りかかった。
次は夕さん!




