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大切な場所  作者: 緋絽
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間違えと合流

秋雨です!

「………ここら辺だよな」

『多分』

《転移》してきたところは、荒れ果てた工場。

「何か、出てきそうだよな」

『何がだ?』

「お化けとか?」

『どうして疑問系なんだ』

「だって、僕見たことないもん」

まあ、その話は明後日(あさって)にでも置いといて。

「セダを探さないと」

ということで、セダを探すため、歩き始めた。

――――――――10分後。

「…………どこにもいないし」

『何故だ』

ここじゃなかったのかな………

あ、なんか不安になってきた。

「リュカ」

「ん?」

呼ばれて振り向けば、そこにいたのは顔を包帯でグルグル巻きにしている人。

『ぴぎっ…………』

「で、出たああああ!!」

逃げようとするぼくを、そいつはがっちりと掴んで離さない。

「ちょっと待て。俺だよ、俺」

あるぇ?この声、ついさっき聞いたような………。

そいつが顔の包帯を取る。

「え、カナタ!?」

出てきたのはなんとカナタ。頭の上にはギオウもいる。アンビリーバボー!!

「なんでいんの?」

「逃げてきた」

フッとカナタが笑みを作る。

なんでだろう。一瞬カナタが泣いているように見えた。

「そういやリュカ、何でこんなとこにいんの?」

「何でって………、セダを探しにだけど」

「は…………?」

カナタはちょっと考えた後、ぼくの額に手を当てた。

「………何?」

「いや、まだ熱があるのかと」

「失礼だな。もう下がってるよ」

「じゃあ頭のほうに問題が…………」

「いくらぼくでも怒るよ?」

カナタが口をつむぐ。

全く、やっと静かになった。

「よし、セダ探し再開ー」

「あー、そのことなんだけど………」

言おうかどうしようか迷っているカナタ。

「早く言ってよ」

「えっとな、その………」

『セダはここにはいないぞ』

カナタが(多分)言おうとしたことをギオウがスパッと言う。

って、あれ?

「セダ、ここにいないの?」

『セダがいるのはあっちの森だ』


………………………。


「あはは………。……………《転移》」

カナタたちを強制的に引き込んで《転移》をする。

さあ、今度こそセダのところへ!!


次は緋絽さん!


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