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大切な場所  作者: 緋絽
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幕引きと水面下のアイドル

緋絽です!

舞台裏。

今は暗幕がおりてナレーションが入っている。

その間少しの休憩タイム。

「ど…どうする?」

「結婚式当日までいくけど2人でなんとか逃げ出して終わりってのはどう?」

「それいい!それでいこう!」

「幕あがるよ~!」

「は~い!」

舞台に出て幕があがるのを待つ。

幕があがった。

「“大変よ!もう結婚式まで時間がないわ!”」

「“どうすれば中止にできるのか…!”」

「“そうして2人は珍しく力を合わせて策を考えます”」

「“結婚式の最中に山賊を入れさせるのはどうだ!?”」

「“だめよ、お母様なら国の軍隊を動かして鎮圧させてしまうわ”」

「“ああ、きっと警備の者もつかせるな…”」

「“~~っ、イヤァ~!!こんなバカ王子と結婚するくらいならこの位を捨ててしまいたいわ!”」

「“なっ、それはこっちのセリフだ!”」

「“まあ!レディーに向かって失礼な!”」

「“レディーなんてどこにいる!!”」

「“ここにいるでしょバカ王子!!”」

【純白】を出して切りかかる。

カナタも【漆黒】 を出して切りかかってきた。

「“うりゃあ!!”」

「“よいしょお!!”」

客席から笑い声があがる。

もう、なんでもいいや…。

強制的にその場面をしめて次の準備をする。

着ているドレスを脱いでウェディングドレスを着た。

胸は布をつめてあるからそのままで、すぐ着替えれた。

「“結婚式当日―――”」

「“姫のおな~り~!!”」

楽器の音とともに舞台に出る。

カナタも着替えてそこに立っていた。

うぅ…悲しい。結婚式の様子を女性として感じてしまわなければならないなんて…。

さっきレナに王子を途中で連れ去る役をしてくれと頼んできた。

王子連れ去られる→姫、なんかフラれた感じになる、というストーリーだ。

無理にもほどがあるが仕方ない。なんたって台本なしだから!

決めたやつが悪い!

「“それでは2人、誓いのキスを――”」

そうそう、このへんでレナが…。

「“…………。”」

あれ!?入ってこない!!ってことはキスしなきゃいけないじゃん!!

キスをしたふりをしてレナを見ると、いない。なんで!?

「“こうして2人は結ばれ、永遠に幸せに暮らしましたとさ。おしまい”」

「終わるなよ!!」

「そうだよ、おかしいじゃん!!」

「“知りません、終わります”」

「終わるなー!!」

「“幸せです。終わります”」

「やめてー!!」

客席は爆笑になって、劇は幕を閉じた。

「おいっレナッ、なんで出てこなかったんだよ!」

「そうだよ!出てきてって頼んだじゃん!」

「え~だってこっちのほうが面白そうだったし~」

「「なんだよソレ!!」」

「まあ、いいじゃないですか。面白かったんだし!」

「よくない!!」

後日―――。

学校中にリュカの女装写真が出回っていたとか。(一枚50円で)


次は夕さん!

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