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大切な場所  作者: 緋絽
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33/62

クッキーと行方不明

夕です!


文化祭から1ヶ月。

なんかこのクラスが優勝したらしい。

理由は、学園長が『お姫様vs王子様』を見て大爆笑したから。

「おーい、リュカー。学園長から賞品届いたってさ!」

朝、教室に入るとガネル達がダンボール箱をごそごそしていた。

「何が入ってるんでしょうか」

「あんまり箱は大きくないわよね」

だんだん人が集まっていく。

「あんまり期待しないほうがいいと思うけど」

遅れてきたカナタがぼくの隣に立った。

「だよな。あの学園長だし」

「ん?なんだコレ……紙?」

ガネルが底から紙切れを一枚取り出した。

うっわ、嫌な予感…。

ガネルが紙切れに書いてある文を読む。

「“ゆうしょーおめでとー。学園長様はとーっても感動しました。とくにリュカ君の女装がよかったでーす。俺も写真を10枚買いましたー”………以上」

ほぉらなーっ、期待するなっての。

てか、10枚って…。

「どうする…?コレ、飾るか?」

「「飾るな」」

クラス全員、同意見。



その日の放課後。

「………で、なんでぼくの部屋に集まる?」

「クッキー食えるから」

「クッキーもらえるからよ」

「クッキーもらえるからです」

親父のクッキー目当てか。

と、そこへバカ親父登場。

もちろん両手には、クッキーの大皿×2。

「おまたせー」

わーっと飛び付く、ガネル、レナ、リル、の3人。

「なんか…エモノしとめたライオン的な」

カナタはぼくとそんな様子を見ている。

ガネルがレナとリルに弾き出された。

「さしあたり、あの2人がボスだな。ガネルは残り物食べるハイエナ?」

「リュカ、うまいっ」

「どーも」

あーっという間に、クッキーはなくなる。

「なんだか喉が渇きましたね。ガネル君、買ってきてくれませんか?」

「えーっ?」

「行ってきてください。お金は後で出しますから」

にぃぃぃぃっこり笑うリル、そしてレナ。

ガネルはすごい勢いで出ていった。

さすがボスライオン、ハイエナは敵わねーな。



20分後。

「おそいな」

「何やってんのよ、ガネル」

「帰ってきたら……フフフ」

ガネル…早く帰ってこないと死ぬぞ?今度こそ。

「俺、捜してくる」

カナタが立ち上がった。

「それならぼくも」

ぼくも続けて立ち上がる。

そして部屋を出た。


寮。

自動販売機のところにガネルの姿はなかった。

「いないじゃん。もしかして入れ違い?」

「それはないだろ。…あいつ、迷子とか?」

「寮内で?ただのバカじゃんか」

「初めてここに来たとき、迷子になってたのは誰だったかなー」

「う゛っ」

痛いところをつかれる。

ま、まあ、そんなことより。

「…捜すか。ギオウ、出てこい」

「ミオも」

異空間から、ミオとギオウが出てくる。

『どうした?』『プリン食べていたのに…』

「ガネル捜してくれない?行方不明中」

『わかった』

『プリン……』

ミオとギオウはそれぞれ違う方向へ飛んでいった。

ぼく達もガネル捜索を始める。

「見つけたら≪念話≫で」

「OK」


これが、またしても次期神と魔王を巻き込む大事件になるとは知らず。



次は秋雨さん!

…ではなく、執筆中に秋雨さんがダウンしていたので、緋絽さんです!

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