第EX2話 魔獣っていったい何なの?
※こちらは本編とは無関係の裏設定を垂れ流すオマケシナリオであり、読まなくても本編の理解度には何ら影響ありません。
また、熱い展開や話のオチなどもありません。完全に作者の自己満足です。
それでもオッケー! という方のみお読みくださいませ。
「いやー、ネコ魔獣にゴリラ魔獣、手強い魔獣が次から次に出てくるねぇ」
『手強いからとスナック感覚で敗北しすぎだモヒ。このままじゃタヌキソヴァ要塞に辿り着くころにはオワタ式になってるモヒ』
「なんでオワタ式を知ってるのモヒちゃん」
『搦め手を使ってくるネコ魔獣はともかく、ゴリラ魔獣は完全に油断ゆえの敗北モヒ。二度とこのようなことがないように、再発防止を徹底しろモヒ』
「はぁい……ところでモヒちゃん、搦め手で思い出したんだけど」
『何だモヒ』
「ネコ魔獣ってさ、人を操りながら魔力球撃ってたじゃない? 魔法は本来、別のものを同時に2種類以上発動できないのに、魔獣はなんで同時発動できるの?」
『魔獣が使っている能力は、魔法とは異なるものだからだモヒ』
「えっ? そーなの? ……どゆこと?」
『まずは魔法について再確認するモヒ。魔法は、生物が持つ魔力を七曜の各領域に流し込むことで起こす超常の力モヒ』
「うん、それは分かった」
『生物が七曜のいずれかの領域に接続するとき、それ以外の領域からは隔絶されるモヒ。そのため、複数種類の魔法を同時に発動することはできないモヒ』
「複数発動できないってのは分かってるよ、そうじゃなくて、魔獣はなんで複数発動できるの?」
『だから、魔法じゃないからだモヒ』
「???」
『魔獣はそもそも、生物ではないモヒ。尋常ではない魔力が、生物のような形を保っているだけのものだモヒ』
「えーと……魔獣自体が、魔法そのもの、みたいな話?」
『ふむ……言い得て妙だモヒ。魔獣とは、さまざまな能力を発揮する生物もどきを生成する魔法の効果であると認識すれば良いモヒ』
「あー……なんとなく分かったかも。能力の行使まで含めてひとつの効果かぁ」
『厳密には七曜の領域を通す以外の方法で魔力から結果を抽出してるから、魔法でもないのだが、まぁ詮無きことモヒ』
「待ってまた分からなくなった、魔法じゃないのに魔法みたいな効果出てるの? 何で?」
『魔力は、魔法のためだけのものではないモヒ。我が行使する神の奇跡……貴様の蘇生も魔力によって行っているモヒ』
「ふーん……魔法は魔力で行うけど、魔力は魔法以外にもいろいろできるってこと?」
『左様モヒ』
「左様って……」
『魔獣の能力についてもおさらいしておくモヒ。ペンギン魔獣は、口から呪い液を吐き出すだけのゴミ能力モヒ』
「ちょっと、ゴミって言いきった!? 意外とあいつのファン多いのに!?」
『アライグマ魔獣の能力は自爆モヒ。威力は抜群だが、魔獣自身も消滅するのでやっぱりゴミモヒ』
「あいつは単体ではペンギンと同等レベルらしいけど、やっぱり数が厄介だったよね」
『ネコ魔獣の能力は、知能ある存在を操る能力と、破壊の魔力球モヒ』
「魔獣の能力っていうものを、初めて意識した戦いだったね……」
『ダチョウ魔獣の能力は、実は脚力の大幅強化だったモヒ。普通に戦ったら相当な強敵だったモヒ』
「戦闘力の無駄遣い……ッ!」
『ゴリラ魔獣は、投げたものを加速する能力と、視線を向けた方向からの攻撃を逸らせる能力だったモヒ』
「……ちょっと思ったんだけど、ゴリラ魔獣の『攻撃を逸らせる能力』さ、モヒちゃん知ってたとかないよね?」
『…………知らなかったモヒ』
「本当に? 信じて良いんだよね? わざと黙ってて苦戦させてたとかないよね?」
『信じろモヒ。我が信じるお前を信じろモヒ』
「……信じましょう」
『かように、魔獣はそれぞれ、ただの獣とは一線を画す能力を有しているモヒ。常に魔獣を侮ることなく、慎重に対応しろモヒ』
「はーい……そういえば、私が一番最初にボロクソにやられた、オオカミ魔獣……あいつはどんな能力持ってたの?」
『それは……まだ内緒モヒ』
「何で〜!?」




