無くした記憶
今物凄い違和感が、私に襲い掛かって来ている。今まで生きて来て特に違和感無かった学校生活の中で、違和感ばかりある。目の前にいる少女、クラスメイトのはずの人達、前に立っている先生の名前が誰一人として思い出せない。思い出そうとしても名前の所をすっぽり引き抜かれたような感覚だった。
「さん……。しおんさん!」
「はっ……。何?」
違和感について考えていて、私が呼ばれている事に自分が気付いていなかった。
「何?じゃないよ〜。今健康チェック中だよ?」
「あ、そっか。はい、元気です」
「しおんさん大丈夫?保健室行ってくる?」
「はい、そうします」
グチャグチャな頭の中を整理する為に私は保健室に向かった。
「ここどこ?」
保健室に向かったは良いものの、保健室の場所まで忘れたらしい。自分の記憶の無さにそろそろ飽きれそうになる。
「何で思い出せないの〜モヤモヤする〜」
頭を抱えながら歩いていると、誰かにぶつかったらしく、ごつんと頭を打った。
「いった……。はっ、すみません!私の不注意で……。って、あんず?」
「いったい……。これ更にアホになったかも……って、しおん?」
どこかも分からない所で、あんずに出会った。あんずも違和感があったらしく、保健室に向かっているらしい。この時、あんずの名前はすっと出て来た為、そこにはホッとした。
「ねぇ、あんず。ここどこか分かる?」
「分かってたら困ってないよ……。もしかしてしおんもここがどこか分かってない感じ?」
あんずが困った顔をした。私も困っているので、どうしようも出来ない。誰かに聞こうにも今はホームルームの為、うろついてる生徒や先生は見当たらない。
「何で覚えていないんだろう。私はこの学校二年目だから忘れてる筈はないんだけど……」
あんずは今起こっている謎の現象に頭を抱えた。私は、今起こっている事を私は整理してみた。覚えていない学校の中。覚えていないクラスの人や先生の名前。ここだけの記憶が抜け出されたかの様な感覚。……記憶?
「あっ。うそ……。でもこれしか考えられない。……こんなのってある?」
「どうしたの?しおん。何かあったの?」
私は今起こっている現象のある可能性を頭に浮かべた。多分、これはきっと……
「私達は記憶を無くした?」
その言葉を聞いたあんずから表情は消えた。
1ヶ月ぶりに投稿しました!
新作書いてて全然かけてませんでした(泣)
これからは更新も頑張ろうと思います!




