アロエの執筆
あんずと仲直りをして、私達は仲が更に深まった。朝からあんずとまた一緒に登校するようになった。
「しおん!おはようございます」
「あんず!おはよう!」
名前も呼び捨てになり、距離感が近付いた事が分かる。
「しおんは今日は暇ですか?」
あんずは少し恥ずかしそうに、もじもじしながら私に聞いた。
「ん?暇だけど。どうしたの?」
「あの、ま、前に言ったと思うんだけど、パフェの件……」
「あぁ、パフェね!よく覚えてたねあんず。私はあんなことがあったから、すっかり忘れてたよ」
あんなこととは、あんずを「ちゃん」付けで呼んでいた時。あんずが虐められていたのを私が助けに行った時のことだ。
「あんずは食い意地が貼ってるねぇー」
「そ、そういう訳じゃないのです!やっぱり約束したからには守って貰いたいって思ってですね!そもそも約束したのは私ですしごにょごにょ……」
「あはは!うそうそ、私もちゃんと覚えてるよ!むしろ最初に誘う気あったけど、今日は行けなくなりましたって言って、近づかないでって言ったから、行けなかったんだよ?分かってる?」
私はからかうようにあんずに追求した。
「そ、それは、ほんとにすみませんでした!」
あんずが物凄い勢いで謝って、しゅんとしていた。私は流石にこれ以上からかうと泣きそうなので、これくらいで辞めることにした。
「ごめんごめん、ちゃんとパフェ奢るから許して?」
私は泣きそうなあんずをなだめて、店に連れていった。あんずはパフェを食べている時、さっきの悲しい顔が嘘のような笑顔で食べていた。
その顔を見て私は癒された。あんずがパフェを食べている顔を携帯で撮って、アロエちゃんに送り付けた。その画像がアロエちゃんからあんずに届いたらしく、あんずが顔を赤らめていた。
◇◇◇
私が病院でやること無くてベットに横になっていた時、しおんさんからあんずさんがパフェを食べている画像が送られてきた。
「ふふっ。しおんさんとあんずさん楽しそう。私もいつか2人と話せる日が来たらいいな……」
自分の足を見ながら、私は思った。いつかこの動かない足を治して、2人と直接遊びたい、話したいと言う気持ちがまた強くなった。
「あ、そうだ。小説書かないと」
私はペンとノートを持って、前に書いた小説の続きを書くことにした。大まかな内容は、夢を叶えたくても、叶えられない少女の為に「勇者」が力を使って叶えてやって、物語が進んでいく話だ。
主人公は元々勇者ではなく、勇者に助けられ、主人公が憧れて勇者になるという所から始まる。
今日、しおんさんから送られてきたあんずさんの画像を見て、ふっと笑いながら書き始めた。
少し時間が空いてしまいました!
途中で視点がしおんからアロエに変わっております。
次の更新は早めに出そうかと思います!
よろしくお願いします!




