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イノセントフラワー  作者: こじー
しおんの章
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14/90

あんずとショッピングモール

いつも通りの学校が終わり、私は今日こそあんずちゃんと遊ぶ為に学校の2年生の靴箱であんずちゃんを待った。

30分過ぎても中々来なかった。


「んー。あんずちゃん遅いなー。なんか用事でもあるのかな?」


私は知らない先輩が私の横を通って来る時の視線に緊張しながらも、あんずちゃんを待った。

その後、約10分くらい経ってからあんずちゃんが溜息をつきながら来た。


「あんずちゃん!来たよー」


「しおんさん!?なんで待ってるの!?」


あんずちゃんは物凄く驚いた表情をして、私は待った甲斐があったなと心の中で喜んだ。


「えー、今日こそあんずちゃんと遊ぼうと思って!」


私はその時にあんずちゃんの頬が赤くなってるのに気が付いた。


「あんずちゃん、頬が赤いよ。どうしたの?」


あんずちゃんは頬をさっと私から隠して、少し下を向いて言った。


「これはね、廊下でコケちゃったから…あははー」


私はその言葉を聞いて、私は少し吹いてしまった。


「ちょっとあんずちゃん!それは、面白すぎるよ!天然じゃん!」


私はお腹を抱えて笑った。


「じゃ、あんずちゃん遊ぼ!」


「え?私はいいよ……」


あんずちゃんは悲しい顔で断った。


「今日なにか予定あるの?」


「ある訳じゃないけど……」


「じゃあいいじゃん!ね?いいでしょ?お願い!」


「……分かった。そこまで言うなら、遊ぼっか」


しぶしぶあんずちゃんが了承してくれて私は喜んだ。


「やった!どこ行きたい?あ、アロエちゃんも呼ばないとね!今暇かな?」


私は携帯を開いて、アロエちゃんにLINE電話をかけた。3コールした時にアロエちゃんが電話に出た。


「むにゃむにゃ。おはようー、何か用?」


アロエちゃんが寝起きみたいな声をしていた。


「あ、アロエちゃん?今、昼だよね?寝てたの?」


「うん。寝てたよー。最近の日課。毎日この時間は寝てるかなー。かすみさんから電話来たから起きたけど」


アロエちゃんが衝撃の生活をしていてびっくりした。まぁ、学校だからって言われるよりマシだけど。


「ところで、何か用?電話するなんて」


私は何故電話しようとしたのか思い出し、慌てて伝えようと思った事を、アロエちゃんに伝えた。


「あ、そうそう!アロエちゃん今時間ある?遊ばない?あんずちゃんと一緒なんだけど」


「あー、ごめん。無理ー。私抜きで遊んでくれない?」


「分かった、また次遊ぼ!」


「はーい。私が遊べる時にまた呼んでー」


この会話でアロエちゃんのLINEが終わり、私とあんずちゃんの2人で遊ぶ事になった。


「今日はアロエちゃん駄目らしいから、2人でどこか出かけよっか」


「そうだね。どこ行くつもりなの?」


「あんずちゃんとならどこでもいいんだけどなぁ……。じゃあ、普通にショッピングモールとかどう?」


「分かった。じゃ、行きましょう」


「うん!」


私はテンション上げながらあんずちゃんとショッピングモールに行った。


「何買う?」


私とあんずちゃんは私がいつも行く近場のショッピングモールに行って、あんずちゃんに何を買うか聞いた。


「んー。私は、しおんちゃんと行ければどこでもいいから……。しおんちゃんが決めて?」


やばい、めちゃくちゃ可愛い。抱きついていいかな?お巡りさん来そうだから辞めとくけど。

え、なんでかって?そんなのあんずちゃんが普通に見たら幼女……こほん。ここまでにしとかないと、あんずちゃんに怒られ……


「しおんさん?なんで私を見るんですか?もしかして私に取って良くないこと考えてません?」


「いやー、何を言ってるのか分からないなーあははー。あ、そうだ!プリクラ取りに行こ!ね?さぁ、しゅっぱーつ!」


いやいやいや、バレそうなんだけど!怖!

私は冷や汗かきながら、あんずちゃんをゲームセンターに急いで連れていった。


「ちょっとしおんさん?引っ張らなくてもいきますからぁぁぁ!!」


2人でプリクラ取って、色々写真にイタズラしたりして楽しんだ。そして、遊んでいたらいつの間にか夕方になっていた。かすみちゃんが怪我をしてから、時間がこんなに早く経ったと思ったのは初めてかもしれない。

私は、家への帰り道であんずちゃんがいる目の前で涙が出た。


「あれ?なんで……涙が……」


「え!?大丈夫ですか!?どこかに怪我した!?」


「ううん。怪我はしてないんだけど……。私、楽しかったから。今日。あの時から、初めて……」


私は涙で前が歪んで見えた。泣くつもりは無かったのに、涙が溢れてきた。私は寂しかったのかもしれない。

かすみちゃんを助けよう、助けようって必死だったから。1人で抱え込んでいたから。

心のどこかで誰かと一緒にいたかったのかもしれない。

あんずちゃんと遊んで、楽しいと思ったから、思い出した。楽しいと思う感情を。


「しおんちゃん。私も楽しかったよ?今まで生きてきた中で1番、楽しかったよ?ありがとう。だから、また遊んでね?」


「うん……。もちろん!」


私とあんずちゃんは、お互いに涙を流しながら抱きあった。

どうもです!次回の更新は早めに出来たらいいなと思ってるので、よろしくお願いします!!

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