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トンネルに入ると、さっきまでの喧騒がウソのよう。
「なーんだ。コレなら楽チン。直ぐに着いちゃいそー」
おどけたポーズをとりながら進んで行くハッチ。
遠くの方に光が見えて、アレが出口かなーなんて思った瞬間、壁や天井が波紋みたいにグニャってなる。
「えっ?!なんだ?」と立ち止まるハッチ。
ほぼ同時にハッチの後方から、バキバキッ!ガラスが割れるみたいに大きな音が追いかけて来る。
「びっく…」
ハッチの声を遮って壁に大きな亀裂が走る。
そして、ドカーン!
突風に飛ばされて高く高く舞い上がる。
グルグルしてどっちが上で、どっちが下か、わかんない。
やがてヒラヒラヒラ舞いながらゆっくりと落ちていく。
トスン。
「なんだ?今の???」
キョロキョロと周りを見回す。
「ココどこ?」
上も下も右も左も見渡す限り、ものすごい数のデータが縦横無尽に走り回ってる。
「…すご」
大きな生き物がゆっくりと蠢いてるみたいだ。
でもよーく見ると赤や緑の光が束になってすごい速さで流れてる。
「綺麗だなぁ」
呆気に取られていたハッチが我に返る。
「あ、そうだ、行かなくちゃ」
近くの光の束に飛び込む。
ひょーよよよ。
それまでとは比べ物にならないスピードでデータ達が流れている。
データの数も桁違いだ。
もはや身動きがとれず、流れのまま進むハッチ。
ぬぐぐぐぐ。
やっとの思いで、流れから飛び降りる。
「えいっ」
シュタッ。
「コッチかなぁ」
当てずっぽうで進む。
「なんだろ、あの光。すごく懐かしい気がする」
光の方に進んでいくハッチ。
「…あぁ!あれは!」
光の点が大きくなり、やがてハッキリと見えてくる。
「192.168.xx.xx!やっぱりそうだ!!」
駆け寄るハッチ
「お母さん!!!」




